メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

コロナで苦境の伝統文化支える、京都「仕事作り」の実践

つくり手に寄り添った「京もの補助金」

田村民子 伝統芸能の道具ラボ主宰

「ものを作る人」の仕事を作る

 「制度」というとツンと済ましたもののようにも感じるが、オギャーと生まれる瞬間がある。「京もの補助金」は、ものを作る現場の実情と、働いている人たちの気持ちをよく知った行政担当者の経験と熱意が生み出した。担当部署は、京都府商工労働観光部の染織・工芸課。さすが伝統のものづくりの宝庫、ちゃんとこういう部署があるのだ。

拡大佐々木能衣装の仕事場=京都市上京区
 担当者は、ふだんから、ものを作る人たちと顔の見える付き合いをしている。コロナの感染拡大が社会に広がりはじめた2020年3月ごろ、「ものが売れなくなってきた」「経営が厳しい」「予定していた展示会ができない」などの声が届き始めたという。あふれかえっていた外国人観光客が姿を消し、みんなが外出を控えはじめていた時期だ。
・・・ログインして読む
(残り:約3345文字/本文:約5257文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

田村民子

田村民子(たむら・たみこ) 伝統芸能の道具ラボ主宰

1969年、広島市生まれ。能楽や歌舞伎、文楽などの伝統芸能の裏方、職人を主なフィールドとして取材、調査を行う。2009年より、製作ルートの途絶えた道具を復元する活動「伝統芸能の道具ラボ」を主宰。

田村民子の記事

もっと見る