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「マスク文化」を人々の行動の意味から考える

「自己の保身」「他者の保護」……行為の意味づけの多様化

野菜さらだ コラムニスト/言語聴覚士

大学入試でのマスク事案

 大学入学共通テストが無事に終わった。高等教育に携わる者としては、ほっと胸をなでおろしている。そして毎回この入試に付き物のトラブル事態が今年は「マスク絡みの出来事」だったことは大きく報道されたので、皆の知るところであろう。しかも「マスクを着けるかどうか」ではなく「正しく着けているかどうか(鼻を出しての着用はNGであった)」までが問われることとなったのである。

 こんなにマスク着用が世の注目を集めることになろうとは1年前の今頃は予想だにしなかったであろう。「マスク文化」とも称されるこの「マスクを着ける」という行為は一体どういう「意味」をもたらし、それによって私たちはどう動いてきたのか、この1年余りの自身の経験を含めてまとめてみたいと思う。

Ned Snowman/Shutterstoc.com拡大Ned Snowman/Shutterstoc.com

コロナ前のマスクは「私、病気なんです」の意味だった!?

 コロナ禍が起きる前、私個人はマスクというのは、特段風邪などの具合が悪いときでなくても、冬場の乾燥した時期に喉を守るために外出時に着用するというのがここ数年の習慣であった。

 しかし、マスク姿で職場に行くと「具合悪いんですか?」「風邪ですか?」などと尋ねられることが多々あったと記憶している。つまり、当時は「マスク着用=風邪気味」というメッセージ、つまり意味が伝わる行為だったのだろう。あらぬ疑いをかけられてはそのたびに「喉が弱いんで……」などと言い訳していたと思う。

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筆者

野菜さらだ

野菜さらだ(やさいさらだ) コラムニスト/言語聴覚士

本名・三田地真実(星槎大学大学院教育学研究科教授) 教員、言語聴覚士として勤務後、渡米。米国オレゴン大学教育学部博士課程修了(Ph.D.)。専門は応用行動分析学・ファシリテーション論。2016年からオンライン会議システムを使ったワークショップや授業を精力的に行っている。著書に『保護者と先生のための応用行動分析入門ハンドブック』など。教育雑誌連載と連動した「教職いろはがるた」(https://youtu.be/_txncbvL8XE)の動画配信中!

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