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教員の生徒への“性犯罪”に、「第三者委員会」の設置を

杉田聡 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

学校性加害への文科省の対策

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 だが政府はそもそもどのような対策を立てているのか(本項)。また札幌市教委側のこの間の対応に問題はなかったのか(次項)。

 昨年(2020年)は、「全国学校ハラスメント被害者連絡会」が、懲戒免職となった教員に教員免許状を再交付しないよう求めた(同2020年9月29日付)。一方文科省は、不交付期間を従来の3年から無期限にできないかどうかを検討してきたが、結局昨年末、この法改正を見送った(同12月26日付)。

 では文科省は、どういう対策をとろうとしているのか。今後も前記の法改正を追求すると同時に、当面は、「わいせつ行為をした教員を採用しないよう各自治体などに求め」、その前提として、懲戒免職を受けた教員の情報開示期間――従来は過去の3年間――を、今年2月までに40年間に延長するという(同前朝日)。

 だがこれでは少々微温的にすぎないか。問題は、

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筆者

杉田聡

杉田聡(すぎた・さとし) 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

1953年生まれ。帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)。著書に、『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』(花伝社)、『逃げられない性犯罪被害者——無謀な最高裁判決』(編著、青弓社)、『レイプの政治学——レイプ神話と「性=人格原則」』(明石書店)、『AV神話——アダルトビデオをまねてはいけない』(大月書店)、『男権主義的セクシュアリティ——ポルノ・買売春擁護論批判』(青木書店)、『天は人の下に人を造る——「福沢諭吉神話」を超えて』(インパクト出版会)、『カント哲学と現代——疎外・啓蒙・正義・環境・ジェンダー』(行路社)、『「3・11」後の技術と人間——技術的理性への問い』(世界思想社)、『「買い物難民」をなくせ!——消える商店街、孤立する高齢者』(中公新書ラクレ)、など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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