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ワクチンで知りたいのは「私に」有害事象や副反応が起きるかどうか

患者には「統計」ではなく「100か0か」しかない

香山リカ 精神科医、立教大学現代心理学部教授

ワクチン接種が遅れているのは「国民感情」と「不安を煽る報道」?

 では、なぜ日本ではこれほどワクチンの接種開始が遅れているのか。

 その最大の原因は、国民の側のワクチンへの忌避感情だとする説もある。

 大手通信社ブルームバーグは昨年(2020年)末、「ワクチンに警戒感根強い日本、普及後れの可能性―過去の薬害が影か」と銘打たれた記事を配信、国民に根付いたワクチン忌避の感情が導入を遅らせている可能性があると指摘した。この記事では15カ国を対象に実施した意識調査が紹介されているが、新型コロナワクチンの接種を希望する人はインドで87%、イギリスで79%だったのに対して、日本では69%にとどまっていたという。

Ju Jae-young/Shutterstock.com拡大Ju Jae-young/Shutterstock.com

 さらにこのワクチンを忌避する国民感情の原因として、

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筆者

香山リカ

香山リカ(かやま・りか) 精神科医、立教大学現代心理学部教授

1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を活かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学。『「いじめ」や「差別」をなくすためにできること』(ちくまプリマー新書)、『人生が劇的に変わるスロー思考入門』(ビジネス社)、『半知性主義でいこう――戦争ができる国の新しい生き方』(朝日新書)など著書多数。

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