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橋本聖子、丸川珠代「わきまえている女性認定済み」人事がリアルで暗くなる

矢部万紀子 コラムニスト

「王様、その服、すっごくお似合いです」が作法

森喜朗会長、橋本聖子五輪相=2020年9月17日、東京都中央区、代表撮影 20200917拡大2020年9月のツーショット。橋本聖子氏もまさか森喜朗氏の後任に就くとは考えてもいなかっただろう=代表撮影

 で、「こういう女性」とは、だ。説明はわりと簡単、森発言のおかげだ。そう、「わきまえている」女性だ。それはつまり、男性たちの決めたことに真っ向から反対したり、男性の価値観を否定したりしない、安心安全な女性。2人とも、そういう女性だと思う。

 そういう女性と認定される。それが働く女性の生きる道。なぜなら、仕事が回ってくる。出世する、と言い換えてもいい。そして、ひとたびそう認定されれば、「女性といえばあの人」となる。

 経済同友会の桜田謙悟代表幹事が2月16日、企業で女性役員の登用が進んでいないことについて、「女性側にも全く原因がない訳ではない」と述べた。「自ら(チャンスを)取りに行かれる方はまだまだ多くないように感じている」のだそうだ。そういう指摘、よく聞く。でも「わきまえている女性」と認定されないと、「取りに行く以前の人」になる。それが、私の実感だ。

 「わきまえている女性」になるには、作法がある。本音を語る、はアウト。「王様は裸だ」などは論外だが、「王様、薄着じゃないですか?」もかなりの確率でアウト。「王様、その服、すっごくお似合いです」とごく自然に言うのが正解。30年以上の会社員生活で実感したことだ。

 だが、森発言である意味、希望がともった。

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

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