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愛した人は「たまたま」極道だったのか

【6】「極道の妻たち」の原作を読んでみた

中川文人 作家

知られざる極道の私生活

 映画『極道の妻たち』は、親分の妻や女組長を主人公にしたフィクションだが、家田荘子の『極道の妻たち』は週刊誌に連載されたルポルタージュである。

 極道の妻たちに丹念に取材を繰り返し、ヤクザの知られざる私生活を克明に描いたこの連載は話題を呼び、東映、東宝、松竹、そして、テレビ局が一斉に映画化権の獲得に動き出す。

 東映のプロデューサー日下部五朗は『極道の妻たち』との出会いをこう語っている。

 「ウィスキーのミニボトルと週刊誌を三冊買って新幹線に乗り込んだのだが、この車中で読んだ『週刊文春』の連載記事がすこぶる面白い。家田荘子さんの
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筆者

中川文人

中川文人(なかがわ・ふみと) 作家

1964年生まれ。法政大学中退、レニングラード大学中退。著書に『身近な人に「へぇー」と言わせる意外な話1000』(朝日文庫)、『地獄誕生の物語』(以文社)、『ポスト学生運動史』(彩流社)など。本の情報サイト『好書好日』で「ツァラトゥストラの編集会議」の構成担当。総合誌『情況』にてハードボイルド小説「黒ヘル戦記」を連載中。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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