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接待病の感染は贅沢な貴族社会の再来だ――高級官僚だった叔父を思いつつ

少数の人間が密室でことを決める「再封建化」

三島憲一 大阪大学名誉教授

郵政大臣・田中角栄がポケットから封筒を取り出して……

 少しプライバシーに入りすぎたかもしれないが、ここからが本題だ。

 T叔父さんがまだ中堅官僚のころに郵政大臣だった田中角栄のやり口について、だいぶたってから、親戚の法事のあとの席で物静かに話してくれたことがある。田中角栄が郵政大臣だったのは、1957年7月から翌年の6月までだ。

郵政相としてインタビューに応じる田中角栄氏拡大郵政大臣時代の田中角栄氏=1957年7月、旧郵政省で

 国際会議に出張するために大臣室に挨拶に行ったところ、角栄大臣は「ちょっとこちらへ来てくれ」と人のいない別室へ招いて、

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筆者

三島憲一

三島憲一(みしま・けんいち) 大阪大学名誉教授

大阪大学名誉教授。博士。1942年生まれ。専攻はドイツ哲学、現代ドイツ政治の思想史的検討。著書に『ニーチェ以後 思想史の呪縛を超えて』『現代ドイツ 統一後の知的軌跡』『戦後ドイツ その知的歴史』、訳書にユルゲン・ハーバーマス『近代未完のプロジェクト』など。1987年、フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞受賞、2001年、オイゲン・ウント・イルゼ・ザイボルト賞受賞。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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