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「セツ子=大竹しのぶ」に腰を抜かす

『つかこうへいのかけおち'83』④

長谷川康夫 演出家・脚本家

お手並み拝見……のつもりが!

 だだっ広いNHKのリハーサル室で、そんなメンバーによる稽古は始った。例によって本読みなどない。

 つかの前に立った大竹しのぶに〝口立て〟で台詞が与えられ、彼女がそれを繰り返していくのを、相手役として横で見たとき、僕は決して大げさではなく、度肝を抜かれた。

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筆者

長谷川康夫

長谷川康夫(はせがわ・やすお) 演出家・脚本家

1953年生まれ。早稲田大学在学中、劇団「暫」でつかこうへいと出会い、『いつも心に太陽を』『広島に原爆を落とす日』などのつか作品に出演する。「劇団つかこうへい事務所」解散後は、劇作家、演出家として活動。92年以降は仕事の中心を映画に移し、『亡国のイージス』(2005年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞。近作に『起終点駅 ターミナル』(15年、脚本)、『あの頃、君を追いかけた』(18年、監督)、『空母いぶき』(19年、脚本)などがある。つかの評伝『つかこうへい正伝1968-1982』(15年、新潮社)で講談社ノンフィクション賞、新田次郎文学賞、AICT演劇評論賞を受賞した。20年6月に文庫化。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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