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田中邦衛さんは、大スターの作品をぐっと面白くする俳優だった

ペリー荻野 時代劇研究家

キャラクターが違う「岡っ引どぶ」と「北の国から」を同時期に

 その後、74年の映画『ルパン三世 念力珍作戦』(主演・目黒祐樹)で次元大介をコミカルに演じたのも忘れがたいが、びっくりしたのは、75年のドラマ「長崎犯科帳」(日本テレビ系)だった。

 主人公は、許せぬ悪を裏で成敗する覆面闇奉行になるという型破りな長崎奉行・平松忠四郎(萬屋錦之介)。その片腕が、田中さん演じる蘭方医・木暮良順だ。ふだんは長崎の町をぶらぶらしているぐうたら医者良順だが、悪事の話を聞くとカーッとなり、ここ一番のときには、良順オリジナル“メスボーガン”を発射! 悪を倒すのである。

 続く「江戸の鷹 御用部屋犯科帖」(78年、テレビ朝日系)では、将軍直属の「お鷹組」の一員であった。組のリーダー内山勘兵衛は三船敏郎。本物の鷹も出演しているせいか、タイトルも「地獄谷」とか「魔の峠」とか、江戸の狭い町よりは大空が広がる郊外で大暴れする方向に。田中さん演ずる風見鉄平も鷹とともに砂ぼこりをあげての熱演となった。

俳優の田中邦衛さん。クセっ毛なのでいつも短く刈っている1968拡大田中邦衛さんは、クセっ毛のため頭髪はいつも短く刈っていた=1968年2月

 そして、田中さんのアクション時代劇の代表作が、

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筆者

ペリー荻野

ペリー荻野(ぺりー・おぎの) 時代劇研究家

1962年、愛知県生まれ。大学在学中よりラジオパーソナリティを務め、コラムを書き始める。時代劇主題歌オムニバスCD「ちょんまげ天国」のプロデュースや、「チョンマゲ愛好女子部」を立ち上げるなど時代劇関連の企画も手がける。著書に『テレビの荒野を歩いた人たち』『バトル式歴史偉人伝』(ともに新潮社)など多数。『時代劇を見れば、日本史はかなり理解できる(仮)』(共著、徳間書店)が刊行予定

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