2021年04月14日
小室圭さんが解決金を支払う方向だと、ネットニュースが教えてくれた。4月12日、夕刻のことだ。すごい勢いでコメントがついていた。概ね、不評である。
秋篠宮家の長女眞子さまとの結婚が延期されて3年と2カ月。改めてというか、やっとというか、とにかく母・佳代さんと元婚約者との「金銭トラブル」について説明する文書を4月8日に公表した小室さん。「(解決金を渡してしまうと)早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう」「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける」と大見えを切っていたのに、わずか4日後、一転して支払い方向への方針転換。うーん、小室さん、どうも腰が定まらない。
一貫して、眞子さまの恋心を応援してきた私である
皇室に生まれた女性は、誕生の瞬間から「男性でない」存在だ。それってつらいに違いないだろう。眞子さまは、「ここではないどこか」を求めている。だから小室さんとの結婚を望んでいる。それだけが「天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と皇室典範に定められている「皇族女子」の選択肢。そう思って応援してきた。
小室圭さん説明責任包囲網と、秋篠宮さまの「駆け落ちのすすめ」
「小室圭文書」と橋田壽賀子さんの「渡鬼」から結婚と夫婦別姓の隘路を思う
だから、小室さんの「方針転換」が「結婚への道」になるなら大歓迎だ。が、どうもそうならないのがつらいところ。小室さんの代理人弁護士の説明によれば、方針転換の理由は「話し合いでの解決を目指していたという方針を明らかにすることができたので」だという。うーん、だったら最初から、セットで支払う方向も示せばよかったのでは?と私でも思う。
それに加えて代理人さんときたら、「解決金を支払うことがダイレクトに結婚に結びつくかは分からない」と語ったそうで、まるで評論家みたいな口ぶりではと思ってしまう。説明文書も方針転換も、眞子さま同意の上だとも報じられていて、お二人、大丈夫かなあーと思ってしまう。
小室さん、「国民の理解を得られない」沼に落ちている。それが、最大の問題だ。結婚延期の発表から半年、2018年8月にアメリカの大学へ留学した。
1年目が過ぎ、よい成績を修めている、論文で賞を取ったなどと報じられても、一向に風向きは変わらなかった。初年度途中の19年1月に金銭トラブルの経緯を説明する、この時は短い文書を発表したが、効果なし。
それから2年3カ月、今回の文書は満を持してのものだった。普通、逆転サヨナラホームランを狙うものだろう。が、そうではないというか、そうなるかどうか瞬時にはわからないほどの長尺。その上、最初と最後に書かれていたのが「理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」。
えー、1人でもいいの? これって、謙虚さの演出? そんな悠長なこと言ってる場合?
全国1億2000万人が思ったのではないだろうか。なぜなら秋篠宮さまは18年11月、記者会見の席で「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ」納采の儀は行えないと条件をはっきり示したのだ。「多くの人」と求められているのに、かなり追い詰められているのに、「1人でも」って。お二人、大丈夫かなー。2度目の感慨だ。
とはいえ、文書から見えてくることは当然あって、小室さんが期待するところの「理解」かどうかはさておき、理解できることはあった。あちこちで書かれているが、今回の文書は28ページもあり、しかもそのうち13ページが脚注で、読みにくいことこの上ない。それでも読破した(という気分になる)1人として、読んでよかったと思う。小室さんの野心の
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください