2021年04月19日
さてさて、前回の韓国の不動産システムの続き。
前回、少し触れた韓国のチョンセという賃貸システムの話を日本の人たちにすると、すごい興味を持たれるので、ここでもちょっとお話ししようと思います。
まず基本的にご理解していただきたいのが、韓国と日本とでは不動産事情やシステムが全く違うという事。
韓国の不動産は高いです。それにまだまだ高くなり続けています。もう東京の比ではありません。
ソウル・カンナム(江南)の3LDKなんかは、相場が日本円で3~4億円くらいします。えらいことです。
国民もこの状態に、半分は怒り、けど半分は自分がもうかっているので、静かに傍観しています。
ムン・ジェイン政権もこの不動産の異常上昇をなんとかしようと、様々な政策を打ち出し、不動産高騰を阻止しようとしましたが失敗。国民が不安がって、逆に値が上がってしまいました。
高騰が止まらない韓国の不動産事情を私なりに説明しようと思います。
このチョンセというシステム、家の価格の7、8割の保証金を払って、その家に月々の家賃なしで、2年間住むことが出来、退去する2年後にはその保証金が全額返ってくるというものです。
このチョンセ・システムが、おそらく世界でも珍しい。
「もし、日本にチョンセ・システムがあったら?」。みなさんも、是非、想像してみてください。
首都圏に相場5000万円の3LDKの家があるとします。
でも、そんな場所、毎月の家賃が高い。そこで、登場するのが、チョンセ・システムです。賃貸者はおよそ相場の7、8割の4000万円の保証金をオーナーに払い、「毎月の家賃はなし!」で、2年後にその4000万円はそのまま全額返してくれて、出て行くというシステム。更新も条件付きですが、有りです。
「4000万円さえあれば、このシステム使いたくなりませんか?」
さて、チョンセのオーナーのメリットですが、
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