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必見! エリック・ロメール特集(上)──恋愛喜劇の極上の旨味

藤崎康 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

 仏ヌーヴェル・ヴァーグ(“新しい波”)の立役者の一人であり、軽妙でシニカルな恋愛喜劇の名手、エリック・ロメール監督(1920~2010)。なんと彼の初期の長編5本と中短編8本が、東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで一挙上映される!

 すべて必見作だが、本稿では(上)(下)にわたり、とくに私の偏愛する「六つの教訓話」中の4作品に焦点を当て、そのほかの上映作品には<付記>としてコメントしたい(色恋が生きがいであり、人生最大の関心事であるロメールの登場人物を前にすると、われわれ日本人は少々たじろぐが、コロナ禍の今、ロメール映画はオリンピックより何倍も人を元気づけるだろう)。

 なおロメールは、他のヌーヴェル・ヴァーグの面々──ゴダール、トリュフォー、シャブロルら──より年長ながら、彼らに比べて遅いスタートを切った監督だが、『獅子座』(1959、後出)で長編デビューする以前(1950年代)に多くの短編を撮っていた。

エリック・ロメール監督拡大エリック・ロメール=2008年

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筆者

藤崎康

藤崎康(ふじさき・こう) 映画評論家、文芸評論家、慶応義塾大学、学習院大学講師

東京都生まれ。映画評論家、文芸評論家。1983年、慶応義塾大学フランス文学科大学院博士課程修了。著書に『戦争の映画史――恐怖と快楽のフィルム学』(朝日選書)など。現在『クロード・シャブロル論』(仮題)を準備中。熱狂的なスロージョガ―、かつ草テニスプレーヤー。わが人生のべスト3(順不同)は邦画が、山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』、江崎実生『逢いたくて逢いたくて』、黒沢清『叫』、洋画がジョン・フォード『長い灰色の線』、クロード・シャブロル『野獣死すべし』、シルベスター・スタローン『ランボー 最後の戦場』(いずれも順不同)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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