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立石俊樹と吉田広大が大役に挑戦、対談インタビュー/上

日本オリジナル版初演から10周年、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

大原薫 演劇ライター


 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』日本オリジナルバージョンに、立石俊樹と吉田広大がティボルト役で出演する。

 フランス発で世界的に大人気を集めるミュージカルの日本オリジナルバージョンで、潤色・演出は小池修一郎。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を現代的な視点からダイナミックに描く作品だ。

 キャストを一新して臨む10周年記念公演でティボルト役に抜擢された立石と吉田に注目が集まる。立石はミュージカル『テニスの王子様』やミュージカル『黒執事』などに出演し、海外戯曲のミュージカルには本作が初出演。吉田はシンガーソングライターとして活動し、『TITANIC the musical』や『RENT』などミュージカルにも活躍の場を広げている。

 数多くのミュージカルスターを輩出する作品で、二人はどんなチャレンジを見せるのだろうか。意気込みを聞いた。

ティボルト役に決まったのは、喜びより驚きが大きかった

拡大立石俊樹(右)と吉田広大=森好弘 撮影

――どうして『ロミオ&ジュリエット』のオーディションを受けようと思ったのでしょうか?

立石:ミュージカルを本格的にやっていきたいという気持ちと、元々『ロミオ&ジュリエット』という作品が好きだったので。単純に好きという気持ちだけです(笑)。

吉田:僕は『THEカラオケ☆バトル』という番組で優勝させていただいたのですが、その番組を見て「オーディションを受けてみないか」と声を掛けてくださったので、オーディションを受けました。

――役が決まったときはどう思われましたか?

立石:性格的にはティボルトは自分とはかけ離れていると思ったので驚きましたが、嬉しかったですね。

拡大立石俊樹(右)と吉田広大=森好弘 撮影

――でも、立石さんはMANKAI STAGE『A3!』の劇中劇でもティボルトを演じていらっしゃいましたよね。

立石:そうですね。それもあってティボルトには縁を感じています。エーステ(MANKAI STAGE『A3!』)では劇中劇でキャラクターがティボルトを演じるという設定でした。今回は役としてではなくて自分がティボルトを演じることができるので、以前とは違った楽しみが詰まっています。

――吉田さんはいかがですか?

吉田:めちゃくちゃびっくりしましたね。オーディションはお声掛けいただきましたがその時点では決定ではなかったので、「決まったよ」とスタッフから聞いたときには喜びよりも驚きの方が大きかったです。「俺、ティボルト?」って。

◆公演情報◆
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
東京:2021年5月21日(金)~6月13日(日)  TBS赤坂ACTシアター
大阪:2021年7月3日(土)~7月11日(日)  梅田芸術劇場メインホール
名古屋:2021年7月17日(土)~7月18日(日)  愛知県芸術劇場 大ホール
公式ホームページ
公式twitter
公式YouTube
[スタッフ]
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
[出演]
黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)、伊原六花/天翔愛(Wキャスト)、味方良介/前田公輝(Wキャスト)、新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)、立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)、
春野寿美礼、原田薫、石井一孝、宮川浩、秋園美緒、兼崎健太郎、岡幸二郎、松村雄基
小㞍健太/堀内將平(Kバレエカンパニー)(Wキャスト) ほか
 
〈立石俊樹プロフィル〉
 2015年に結成されたダンス&ボーカルグループ「IVVY」のボーカルとしてアーティスト活動を開始し、17年にメジャーデビュー。同年4月にミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンにて俳優デビュー。以降、舞台・ドラマ・映画にも多数出演。近年の主な舞台出演作に、『黒執事~寄宿学校の秘密~』『チョコレート戦争~a tale of the truth~』など。
オフィシャルサイト
オフィシャルtwitter
 
〈吉田広大プロフィル〉
 2015年、ボーカル&ダンスグループ「X4」(エックスフォー)のメンバーとしてデビュー。ソロとしてもライブ、舞台、ミュージカル等、活動の幅を広げる。動画サイトでは出演したカラオケ番組が多くの再生回数を記録するなど話題に。シンガーソングライターとしての活動もスタート。近年の主な舞台出演作に『RENT』、『私のホストちゃん』シリーズ、『タイタニック』など。
オフィシャルサイト
オフィシャルtwitter

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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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