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ワクチン接種をめぐる一高齢者の複雑な思い~北海道でも五輪どころではない

杉田聡 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

若くてもワクチンを必要とする人がいる

 なぜ高齢者の接種が優先されるのか。それは、感染したとき高齢者は重症化しやすく、かつ実際に重症者が社会的規模で増えれば、医療体制をひっ迫・崩壊させる危険性が高いからであろう。そうした事情は理解できる。

 だが可能なら、若くても、職業上等の事情からワクチンに頼るしかない人を、優先してあげたいと思う。特に変異株が広がり若年層にも重症者が増えているだけに、なおさらである。北海道でも事情は変わらない。

 私はすでに退職しており、人と接触する機会は多くない。地元で「文化講座」をもっているために月に2度は人と接するが、

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筆者

杉田聡

杉田聡(すぎた・さとし) 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

1953年生まれ。帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)。著書に、『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』(花伝社)、『逃げられない性犯罪被害者——無謀な最高裁判決』(編著、青弓社)、『レイプの政治学——レイプ神話と「性=人格原則」』(明石書店)、『AV神話——アダルトビデオをまねてはいけない』(大月書店)、『男権主義的セクシュアリティ——ポルノ・買売春擁護論批判』(青木書店)、『天は人の下に人を造る——「福沢諭吉神話」を超えて』(インパクト出版会)、『カント哲学と現代——疎外・啓蒙・正義・環境・ジェンダー』(行路社)、『「3・11」後の技術と人間——技術的理性への問い』(世界思想社)、『「買い物難民」をなくせ!——消える商店街、孤立する高齢者』(中公新書ラクレ)、など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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