2021年05月28日
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[2]短編『ギョロ 劇場へ』、「コマ撮り大道芸」、労作『DINO!』
[4]川本喜八郎・岡本忠成作品の魅力──アニメーション芸術を探究した両巨匠
前回に引き続き、話題のストップモーション新作を紹介したい。
パペット、クレイ(粘土)、デジタル作画と多彩な作風で知られる秦俊子監督は、クレイモデルによる6分20秒のストップモーション短編『オイラはビル群』(2021年)を完成させた。企画・プロデュースは斎藤⼯氏、原案・脚本は片岡礼子氏。斎藤氏とのコンビは『映画の妖精 フィルとムー』(2017年)に続き2作目。
巨大ビルの主人公と周囲を囲む建設中のビル群、その外には森と草木が広がり、空には赤い太陽が。環境とテクノロジーの共存を端的に優しく描いた作品。人工物のビルも黒子のような人間も、共に指紋の残るクレイモデルで作られており、その手作り感が味わい深い。3月31日からWOWOWオンデマンドで配信が開始されている。以下は本作について秦監督から寄せられたコメントである。
「『オイラはビル群』は片岡礼子さんが長年あたためてきた物語で、それを形にすることが今回の制作の目的でした。斎藤工さんにお声がけいただき、作品制作に携わることができて光栄でした。これまでの私の作風とはまた少し違う新しい表現にも挑戦できたので、ぜひ多くのかたに作品を楽しんでいただけると嬉しいです」
「angle」秦俊子監督公式サイト
WOWOWオンデマンド『オイラはビル群』
村田朋泰監督が率いるTOMOYASU MURATA COMPANYは、コロナ禍の人々を励ます作品をという目的の下、パペットの短編『春になったら〜こぐまのユーゴ』シリーズを自主制作し、定期的に配信を続けている。各作品はほとんど20秒から1分前後で、こぐまの日常を綴っている。2020年5月から1年間(5月27日現在)で53作品を完成させ、YouTubeの「TOMOYASU MURATA ch」で全作品が無料で配信されている。
以下は本作について村田監督から寄せられたコメントである。
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