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美弥るりかインタビュー(下)、音楽劇『GREAT PRETENDER』に出演

ようやく自分を理解し認めてあげることができた

中本千晶 演劇ジャーナリスト


美弥るりかインタビュー(上) 

「人と会う時間を最小限に」を意識的につくってみたら

――コンサートやライブなどは行っておられますが、お芝居をするのは久しぶりですよね。どんなことを感じていらっしゃいますか?

 久しぶりのお芝居と聞くと難しいのではないかと感じられるかもしれませんが、一生懸命役に向き合っているときよりも意外とそういうものがなくて、普通に生活している時の方が、いろんなことを感じる心の隙間ができて、感情の引き出しが増えるんです。

 じつは、この3月から4月にかけて、意識してそういう時間をつくってみたのですが、今まで感じられなかったことをたくさん感じることができて、以前よりも少し心が柔軟になった気がします。それが舞台にも表れて「今までと何かが違う」と感じていただけるお芝居ができたらいいなと思っています。

拡大美弥るりか=岩田えり 撮影〈ヘアメイク/AYA・スタイリスト/古田千晶[ジャケット、パンツ(クチュール ド アダム/ホワイトオフィス 03-5545-5164)、ピアス右耳、リング人差し指、リング薬指、リング小指(全てジジ/ホワイトオフィス)、左耳上マラカイトイヤカフ、左耳下オーバルイヤカフ(プライマル support@prmal.com)、他スタイリスト私物]

――具体的には、どんなふうに過ごされたのですか?

 本を読む時間が前よりさらに増えました。あとは、人と会う時間を最小限にして過ごしました。今の時代、寂しいと思えば誰かと繋がることは簡単にできるじゃないですか。でも、あえてそれをそぎ落としてみて「自分の話し相手は自分だけ」という環境を作ってみました。

 すると、今まで出会ったことのない自分に出会えて、自分が本当に表現したいのはどんなことなのか? 本当の自分はどんな風に過ごしている時が一番幸せなのか?  …そういうことをやっと感じられるようになったんです。

 今までの私は「誰かのために」とか「周りの期待に応えたい」とか、常に自分以外にエネルギー源を求めてきたところがあったのですが、自分が自分の一番の相談相手になることで、初めて心と自分自身が直結した。ようやく自分をちゃんと理解し、認めてあげることができた。いい意味でそぎ落とされた感じです。

◆公演情報◆
音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』
東京:7月4日(日)~7月25日(日) 東京建物 Brillia HALL
大阪:8月4日(水)~8月8日(日) オリックス劇場
公式ホームページ
[スタッフ]
監修:古沢良太
脚本:斎藤栄作
演出:河原雅彦
[出演]
宮田俊哉
美弥るりか 加藤諒 山本千尋 仙名彩世
福本伸一 平田敦子 三上市朗 大谷亮介 ほか
 
【原作情報】
「GREAT PRETENDER」
Netflix にて見放題独占配信中
FOD ほかでも配信中
アニメ公式サイト 
 
〈美弥るりかプロフィル〉
 2003年に宝塚歌劇団に入団。男役として星組に配属後、2012年に月組へ組替えをし、2014年『 THE KINGDOM 』でダブル主演。2017年『 瑠璃色の刻 』、2019年『 アンナ・カレーニナ 』で主演を務め、2019年6月退団。唯一無二の存在感で、男役だけでなく幅広い役柄を好演。宝塚退団後、舞浜アンフィシアターでの「ソロライブ」から活動をスタート。独自の個性を生かし、舞台だけでなくファッション・ビューティーなど様々なフィールドで活動の幅を広げている。
オフィシャルサイト
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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『タカラヅカの解剖図館』(エクスナレッジ )、『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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