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「やくざ映画」から浪曲の心がほとばしる

3回目の映画祭、村田英雄にシビれる

玉川奈々福 浪曲師

東京都檜原村で合宿稽古

 あ~気持ちよかったあああああっ!

  3度目の緊急事態宣言。5月のお仕事は見事にふっとびました。

 月末に三つくらい、生き残った仕事があった、かな。

合宿稽古をした檜原村の自然「藤」
 ひとつき、ヒマでした。

 こんなに時間があるときは、そうそうないです。

 とはいえ、県をまたいでの移動は控えてくださいとのお達し。

 はいはい、わかりました。なら都内で……ありがたいことに東京都は、広い!

合宿稽古をした檜原村の自然「水」
 以前にも書きましたが、わたくし、「滝マニア」です。

 滝の前で水しぶきをあびながら、轟音に負けないように、声を出す。

 腹の、ふか~いところから、声が出る。自然と溶け合える気がする。

 その気持ちよさは、なにものにも代えがたい。

 というわけで、弟子の奈みほと、沢村豊子師匠の三番弟子・まみを引っ張って、東京都の西の端。檜原村の民宿に泊まって、2泊3日、滝めぐり+お稽古三昧。

 竜神の滝、夢の滝、九頭竜の滝……鬱々としていた気持ちが晴れました。

今年もやります「浪曲映画祭」

 さて。「浪曲映画祭」です。

 渋谷の、ラブホ街の真ん中にある映画館・ユーロスペース。

 ミニシアターの草分け的存在です。

 そのオーナーである、堀越謙三さんと、大分の映画館・シネマ5のオーナー・田井肇さんに、3年ほど前、恵比寿の喫茶店に呼び出されて、ふいに見せられた企画書。

 「浪曲映画」

 え……なんですか、これ。

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