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小西遼生インタビュー(上)

想像力によって見えている以上の世界に誘う『ピーターパン』に!

橘涼香 演劇ライター


 1981年、新宿コマ劇場に榊原郁恵のピーターパンが舞い降りて以来、本年2021年日本公演40周年の記念の年を迎えるブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、7月22日~8月1日めぐろパーシモンホール大ホールで上演される(のち、8月7日~8日・神奈川・相模女子大学グリーンホール 大ホール、8月15日~16日・大阪・梅田芸術劇場メインホール、8月21日~22日(日)仙台・仙台銀行ホール イズミティ21・ 大ホール、8月28日~29日名古屋・御園座で上演)。

 このアニバーサリーイヤーに新演出を手掛ける森新太郎によって、作品は大リニューアル!これが四回目のピーターパン役となる吉柳咲良、ウェンディ役の美山加恋、タイガー・リリー役の宮澤佐江、2011年にウェンディ役で出演した瀬戸カトリーヌが今回はウェンディの母ダーリング夫人役を演じるなど、新たなミュージカル『ピーターパン』の誕生に大きな期待が集まっている。

 そんな舞台にフック船長と、ウェンディの父ダーリング氏を演じる小西遼生が、森新太郎演出の魅力をはじめとした、舞台に懸ける想いを語ってくれた。

想像の世界にまで実際に行ってもらえる

拡大小西遼生=渡部孝弘 撮影

――ミュージカル『ピーターパン』のフック船長役にオファーを受けた時の気持ちを教えてください。

 誰もが知っている物語なので、純粋にとてもワクワクしました。フック船長という役柄はこの作品の中で大変重要な役割を担っているので、自分だったらどう演じるだろうか? とオファーを受けた瞬間から考えていました。

――そこから、いま実際にお稽古に入られて、作品の魅力を改めてどう感じていますか?

 幕が開いてから閉じるまで全く隙のない、素晴らしい作品だなと稽古に臨みながら毎日実感しているところです。とても想像力が掻き立てられて、僕達演じる側も色々な楽しみ方ができますし、ご覧になる側の方々にも、ある意味現実的なものだけを見せるのではなく、現実には有り得ない想像の世界にまで実際に行ってもらえる。そんな力のある作品だと思います。

――今回、日本公演40周年記念ということで、森新太郎さんが新たに演出を担い、大リニューアルによる上演になるということが大きな注目を集めていますが。

 これまで様々な演出家の方が取り組んでいらした作品ですが、今回の森さんの演出はすごくシンプルです。とても純粋に演劇を見せようとしていると思います。僕達、舞台に立つ人間も想像力をすごく必要とする演出ですし、お客様もきっと想像力によって目に見えている以上の情報を得られる舞台になると、いま感じています。

――具象化を避けているのでしょうか?

 現代的なプロジェクションマッピングを使ったものとは全く違う、ある意味で演劇の原点に返っていると言いますか。演劇ってそもそもは椅子ひとつ、テーブルひとつで、世界を表していたものだった訳ですよね。「アナログ」と言ったらいいかもしれない。そういう非常にアナログな演劇の世界で、想像力豊かなものをやろうとしているんだなと感じています。ブロードウェイミュージカルとして創られる前に、ロンドンで初演された、イギリス生まれの作品を純粋に創っている感じがします。

◆公演情報◆
青山メインランドグループファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』
東京:2021年7月22日(木・祝)~8月1日(日) めぐろパーシモンホール 大ホール
神奈川:2021年8月7日(土)・8日(日) 相模女子大学グリーンホール 大ホール
大阪:2021年8月14日(土)・5日(日) 梅田芸術劇場メインホール
仙台:2021年8月21日(土)・22日(日) 仙台銀行ホール イズミティ21・ 大ホール
名古屋:2021年8月28日(土)・29日(日) 御園座
公式ホームページ
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[スタッフ]
原作:サー・ジェームズ・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
潤色・訳詞:フジノサツコ
演出:森新太郎
[出演]
吉柳咲良、小西遼生、美山加恋、瀬戸カトリーヌ、宮澤佐江 ほか
 
〈小西遼生プロフィル〉
 2005年、特撮 TVドラマ『牙狼』に、主人公・冴島鋼牙役で出演。2007年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でマリウス役を演じ脚光を浴びる。最近の舞台出演作品は、『GOYA』、『ポーの一族』、『ミュージカル 生きる』、『フランケンシュタイン』『オリエント急行殺人事件』など。TVドラマ、映画の他、音楽でも自身が作詞作曲を手がけるオリジナル曲でLIVE活動を続け、CD「飛魚」「空想改革 -KONISHI RYOSEI LIVE 2019-」などがある。
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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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