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小山田圭吾氏の辞任問題、組織委は自浄能力の欠如で金メダル

お友達優遇の密室人選では“トンデモ”が入り込む

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 東京オリンピック開会式の作曲陣の一人であった小山田圭吾氏が、学生時代に障がいを持つ同級生等に対して凄惨な暴力をふるっていたと、雑誌のインタビューで自慢げに話していたことが発覚し、大きな問題となっています。

 小山田氏は辞任をしたものの、もはや本人が辞任すれば済むという話ではありません。というのも、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、あろうことか問題発覚後にも、「現在は高い倫理観を持って創作活動するクリエーターと考えている。開会式準備における貢献は大きなもの」(高谷正哲スポークスパーソン)と擁護していたからです。

 さらに、一部の報道によると、組織委員会が一度続投の方針を固めたのは、映像チームのトップ級メンバーが「小山田さんを降ろすなら、我々も降りる」と辞任の構えを見せて抵抗し、他のメンバーも後に続いたからだとも言われています。“五輪ムラ”の歪んだ「絆」の強さや、小山田氏が辞任したのに自分たちは居残るというご都合主義には大変驚かされます。これはつまりは組織・チーム自体の問題なのです。

トラブル続出に、東京五輪組織委員会の“体質”が問われている。左から武藤敏郎事務総長、橋本聖子会長、高谷正哲スポークスパーソン拡大トラブル続出に、東京五輪組織委員会の“体質”が問われている。左から武藤敏郎事務総長、橋本聖子会長、高谷正哲スポークスパーソン

 2021年以降、女性蔑視発言の森喜朗前会長や、「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」と提案していたクリエーティブディレクターの佐々木宏氏と、関係者の辞任が相次いでおり、一部の関係者は「呪われている」と表現しているようです。ですが、度重なる辞任劇は決してスピリチュアルな理由ではなく、“五輪ムラ”に集う人々の人権意識の欠如や「身内びいき」という明確な理由が存在するのではないでしょうか。

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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