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子どもの通学路を学校教職員・教委関係者は歩いて通勤すべきだ

「八街事件」が学校関係者につきつけたもの

杉田聡 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

教職員は子どもの目線を持たなければならない

 車の場合も同様である。

 一方、鋼鉄と強化ガラスの塊(かたまり)の内に身を置いて、長距離を短時間でやすやすと越えることができ、したがって巨大な運動エネルギーを放出することで、その周囲を行き来する生身の人間の命をたやすく棄損しうる側──

 他方、そのかたまりによって日々に命を脅かされながら、それから身を守る術(すべ)をその認知レベルを超えて要求され、近代社会にあるまじき異様な日常を日々に生きなければならない側(子ども)──

 この立場の違いを超えるのは、かなり難しい。

 つまり、子どもの歩く道の問題性をひとまず自覚できたとしても、教員自身は、

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筆者

杉田聡

杉田聡(すぎた・さとし) 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)

1953年生まれ。帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史)。著書に、『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』(花伝社)、『逃げられない性犯罪被害者——無謀な最高裁判決』(編著、青弓社)、『レイプの政治学——レイプ神話と「性=人格原則」』(明石書店)、『AV神話——アダルトビデオをまねてはいけない』(大月書店)、『男権主義的セクシュアリティ——ポルノ・買売春擁護論批判』(青木書店)、『天は人の下に人を造る——「福沢諭吉神話」を超えて』(インパクト出版会)、『カント哲学と現代——疎外・啓蒙・正義・環境・ジェンダー』(行路社)、『「3・11」後の技術と人間——技術的理性への問い』(世界思想社)、『「買い物難民」をなくせ!——消える商店街、孤立する高齢者』(中公新書ラクレ)、など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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