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「ワイド!スクランブル」大下容子さんがすごい~丸川珠代さんと何が違うか

はしゃがず涼しい「自意識些少パワー」

矢部万紀子 コラムニスト

アフガニスタン、レバノン……「独自路線」への気概

 記事中、目が釘付けになったのが「大下さんはテレビ朝日で丸川珠代五輪相と同期だった」という指摘。筆者の鎮目博道さんはテレビ朝日出身のテレビプロデューサー、ライターで2人の1年先輩。<大下さんは入社した時から、同期である丸川珠代五輪相と常に比較され「丸川は華があるが、大下は地味」と言われ続けてきた人だ>とあった。

 会社は違うが私は、1993年入社の2人の10年先輩にあたる。長く組織に属した者として、丸川さんについては思うところが多い。彼女を見ると「結局、えらくなるのはこういう女性ね」と軽い絶望に襲われる。彼女の喜々として「長いもの」に巻かれる様子を見ると、求められる能力のありかを思い知らされ、そういう女性が登用されて「女性活躍の一丁上がり」になってしまう無念さが込み上げる。

テレビ朝日出身、今や五輪担当大臣となった丸川珠代さん拡大テレビ朝日出身で、現在は五輪担当大臣となった丸川珠代さん

 そんな彼女と比較されてきた大下さんが、冠番組を持っている。俄然、興味を持ち、ゴン攻めした。

 それで感じた「独自路線」への気概。説明がわりに「ワイド!スクランブル」を見て知ったことを、ランダムに並べてみる。

・米軍が撤退したアフガニスタンでタリバンが勢いを増しているが、彼らは選挙というものを否定している(7月12日放送)。
・金融産業の破綻から経済が行き詰まったレバノンでは、2020年8月の爆発事故が追い討ちをかけ、内閣不在が11ヶ月続いている(同22日放送)。
・中国の謝鋒外務次官と会談した米国のウェンディ・シャーマン国務副長官(72)は、粘り強い交渉スタイルから「白髪の魔女」と呼ばれている(同27日放送)。

 すべて、午後の「NEWSドリル」というコーナーで学んだ。国内ネタも取り上げるが、「“自民党王国”山口県で事実上の分裂」(同15日放送)のように、他の番組はメインで扱わないようなテーマが多い。7月29日現在、五輪のメダルラッシュなど、このコーナーは目もくれない。

 感心したのは、

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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