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コロナワクチンのデマはどのように広がるか──山口真一氏に聞く(下)

デマやフェイクニュースを聞いても相手を否定せず、あとから自分で調べ直す

鈴木理香子 フリーライター

政府のコロナ対策に対する不満とデマの関係

zef art/Shutterstock.com拡大zef art/Shutterstock.com

──ただ、新型コロナのワクチンデマが問題となる背景には、政府への不信感が影響しているようにも見えますが、どうでしょうか。

山口 すでに発表されていますが、「陰謀論を信じている人ほど政府への信頼度が低い」、あるいは「政治に対して無力感が高い人ほど陰謀論を信じやすい」という研究があります。そしてもう一つ、「日本では政府のコロナ対策に対し不満を覚えている国民の割合が高い」ことが、海外の調査で明らかになっています。そう考えると、コロナ対策に対する不満がワクチンデマの問題につながった可能性は否定できません。

 ただ、コロナワクチンでいえば、政府は比較的、しっかり情報を発信しているのではないでしょうか。厚労省は接種後の副反応については都度、更新していますし、説明も割としっかりしています。

──河野行政改革担当相も積極的にコメントしています。

山口 あのような立場の人が積極的に発信すると多くの人に情報が行き渡り、少なくともワクチン接種に対して漠然とした不安を抱えている人は、その不安を払拭できるかもしれません。実際、私の分析でも、河野大臣がメディアやブログでワクチンデマを否定したことはツイッター上で大きな話題となったことがわかっています。

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筆者

鈴木理香子

鈴木理香子(すずき・りかこ) フリーライター

TVの番組製作会社勤務などを経て、フリーに。現在は、看護師向けの専門雑誌や企業の健康・医療情報サイトなどを中心に、健康・医療・福祉にかかわる記事を執筆

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです