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カンヌ国際映画祭リポート(上)――コロナ禍で2年ぶりに“再会”

女性初の単独パルムドール(最高賞)受賞、濱口竜介作品に脚本賞

林瑞絵 フリーライター、映画ジャーナリスト

コロナ禍で映画の“再会”の場に

記者会見などが行われるメイン会場パレ・デ・フェスティヴァル前拡大記者会見などが行われたメイン会場「パレ・デ・フェスティヴァル」=撮影・筆者

 久々の現地開催は映画人や映画文化に“再会”という意味も込められた。ペドロ・アルモドヴァルや94歳となった『スケアクロウ』のジェリー・シャッツバーグは、新作がなくとも「記念の回に関わりたい」と自ら希望し、プレゼンテーターや旧作の紹介役として招待されていた。一昨年、脳卒中で容態が危ぶまれたカトリーヌ・ドヌーヴは、エマニュエル・ベルコ監督の非コンペ作品『De son vivant 生きてるうちに』で参加、元気にレッドカーペットを歩きファンを安堵させた。

 カンヌは昨年、現地開催の代わりに公式セレクションとして56本の新作に「Cannes 2020」ラベルを与えたが、その作品の監督も招待された。日本からは『本気のしるし<劇場版>』の深田晃司監督がレッドカーペットを歩いた。

 待たれていたのに“再会”が叶わなかった人もいる。

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筆者

林瑞絵

林瑞絵(はやし・みずえ) フリーライター、映画ジャーナリスト

フリーライター、映画ジャーナリスト。1972年、札幌市生まれ。大学卒業後、映画宣伝業を経て渡仏。現在はパリに在住し、映画、子育て、旅行、フランスの文化・社会一般について執筆する。著書に『フランス映画どこへ行く――ヌーヴェル・ヴァーグから遠く離れて』(花伝社/「キネマ旬報映画本大賞2011」で第7位)、『パリの子育て・親育て』(花伝社)がある。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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