メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

張本勲さんと河村たかし市長のコメントがそっくりで思う、五輪の“効用”

矢部万紀子 コラムニスト

無意識のうちにはしゃいだ?

 そもそも河村&張本という強力ペアの前に、森喜朗元首相がいた。「多様性」を基本コンセプトに掲げた東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長が、「女性がたくさんいる理事会の会議は時間がかかる」などと発言をしたら、辞任に追い込まれるのも当然だ。ところが、わずか半年。河村&張本というペアが現れた。五輪でなかったら、メダルラッシュがなかったら、2人がこれほど目立つことはなかったと思う。

 メダルラッシュはめでたい。が、現実にはデルタ株が猛威をふるっている。暗い。だから明るさにすがりたい。そういう構図があって、河村&張本の2人にもお鉢が回ってきた。そのことを意識したとは思わないが、そういう空気の中で「強めの行動」に出たのではないかと思う。結果として表れたのが、露骨な「女性は自分より下」行動。受けを狙ったとは思わない。無意識のうちにはしゃいだのではないかと想像する。

 その結果、2人には世間からのブーイングが起きた。当然だが、これもオリンピックゆえだと思う。市長への表敬訪問などしばしばあることだろうし、張本さんのピント外れなコメントも「サンデーモーニング」では日常だ。が、

・・・ログインして読む
(残り:約2783文字/本文:約3996文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

矢部万紀子の記事

もっと見る