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『検察側の証人』に出演! 瀬奈じゅんインタビュー(下)

作品を共に創る全ての方々に心を開いていたい

橘涼香 演劇ライター


『検察側の証人』に出演! 瀬奈じゅんインタビュー(上)

全員に仲間意識が生まれた「人狼ゲーム」

──目に入ってきたものを言葉にするのは、今回の台詞劇でも同様なのでしょうか。

 どの作品であろうが、どんな形態であろうが、芝居をするということに対しては何ら変わることがないといまは思っています。役作りにしても、作品への取り組み方にしても。感情が高揚するとミュージカルであれば歌や踊りになりますが、それは表現方法が違うだけで、その場で生まれたもので、感情のうねりやさざ波が起こることは変わらないです。

──カンパニーの皆さんについては?

 何しろこういうご時世ですので、あまり皆さんとコミュニケーションをとることができないのですが、小川絵梨子さんの現場では、この作品に限らず、いつも必ずはじめに「人狼ゲーム」をするんですね(※注・村人サイドと人狼サイドに分かれて戦うテーブルトークゲーム。平和な村に人の見た目をした狼=「人狼」が紛れ込み、夜になると村人の誰か1人を食い殺してしまう。それを阻止する為、昼間の時間に村人たちは村に紛れ込んだ、人の見た目をしている人狼を探しだして処刑しようとする。話し合いと推理のみで行われ、道具を必要とせず大人数で行えるゲーム)。今回も稽古に入る前にそれをしたことによって、皆を知ることができました。特に誰が嘘をついていて、誰が本当のことを言っているのか?を推理していくゲームなので、法廷劇にピッタリで仲間意識も生まれたなか、いま立ち稽古に進んでいるのですが、コロナ禍のいま、より一層大切な時間だったなと思っています。

拡大瀬奈じゅん=岩田えり 撮影

──レナード役を演じる小瀧さんについては?

 とにかくキラキラしていますね。その点ではアイドルだなぁと思うのですが、お芝居は素直で真っ直ぐで誠実な感じが素敵です!

──検察役の成河さんはどうですか?

 凄いです! 天才だなと思います。テクニックももちろん素晴らしいのですが、それ以上に色々なことが明確でブレない方で、法廷でも目の使い方ひとつから引き出していただいているのを感じます。

◆公演情報◆
『検察側の証人』
東京:2021年8月28日(土)~9月12日(日) 世田谷パブリックシアター
兵庫:2021年9月16日(木)~9月20日(月・祝) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
大阪:2021年9月23日(木・祝)~9月28日(火)  枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
公式ホームページ
[スタッフ]
作:アガサ・クリスティ
翻訳・演出:小川絵梨子
[出演]
小瀧 望(ジャニーズWEST)  瀬奈じゅん/大滝 寛 浅野雅博 寺西拓人 斉藤直樹
林 愛夏 西川大貴 阿岐之将一/那須佐代子 梶原善/成河
 
〈プロフィール〉
 1992年宝塚歌劇団入団。2005年『JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS』で月組トップスターに就任。2009年『ラスト プレイ/Heat on Beat!』で宝塚歌劇団を退団。退団後は、舞台を中心に映像作品にも活躍の場を広げる。最近の主な舞台出演作品は、『現代能楽集Ⅹ『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より』『黄昏』『ラ・マンチャの男』『細雪』『サムシング・ロッテン!』『シティ・オブ・エンジェルズ』『エニシング・ゴーズ』『FUN HOME ある家族の悲喜劇』など。2012年に菊田一夫演劇賞 演劇賞、岩谷時子賞 奨励賞をW受賞。
瀬奈じゅん公式ホームページ

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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