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カンヌ国際映画祭リポート(下)──環境対策、ネットフリックスとの関係

林瑞絵 フリーライター、映画ジャーナリスト

消えた紙資料

 2019年までジャーナリストは、分厚いカタログなど膨大な紙資料を受け取っていた。ミニロッカーも割り当てられ、毎日無数のプレス資料が詰め込まれていた。ロッカーの隣には巨大ゴミ箱があり、ジャーナリストが資料の大半を即ゴミ箱に捨てるというシュールな光景もよく見られた。

メイン会場内ではジャーナリスト用のロッカーが撤去され、代わりに大きなリサイクル用のゴミ箱が設置された。ゴミの分別も積極的に=撮影・筆者
拡大缶やプラスティックなどゴミの分別も積極的積極的に=撮影・筆者
ジャーナリストに配布されるバッグと資料。紙資料は激減=撮影・筆者拡大ジャーナリストに配布されたバッグと資料。紙資料は激減した=撮影・筆者

 それが今年からロッカーも紙資料配布用のカウンターも消滅。代わりにベンチや分別用ゴミ箱が登場した。毎日の上映スケジュールは紙でも発行されるが、その他の紙資料はほぼデジタルに移行。特に紙資料に慣れた年配ジャーナリストに変化は酷かと思ったが、特に不満の声はない。やる気になれば人間すぐに慣れるようだ。

レッドカーペットも再利用

 カンヌの華といえばレッドカーペット。以前はガラ上映(正装の関係者が出席する公式上映)のたびに敷き直されたが、今年から一日1回のみ。全体の使用量も半減。使用されたカーペットは、

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筆者

林瑞絵

林瑞絵(はやし・みずえ) フリーライター、映画ジャーナリスト

フリーライター、映画ジャーナリスト。1972年、札幌市生まれ。大学卒業後、映画宣伝業を経て渡仏。現在はパリに在住し、映画、子育て、旅行、フランスの文化・社会一般について執筆する。著書に『フランス映画どこへ行く――ヌーヴェル・ヴァーグから遠く離れて』(花伝社/「キネマ旬報映画本大賞2011」で第7位)、『パリの子育て・親育て』(花伝社)がある。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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