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藤島メリー名誉会長死去で転換期を迎えたジャニーズという「ファミリー」

太田省一 社会学者

「ジャニーズ」という疑似家族を形成

StreetVJ/Shutterstock.com拡大藤島メリー泰子名誉会長がジャニーズ事務所に残したものは何か=2018年、東京都港区のジャニーズ事務所 StreetVJ/Shutterstock.com

 だが藤島メリーが残した最大の遺産は、日本で初ともされるファンクラブの仕組みの構築、そこに示されたジャニーズ事務所のコンセプトだった(『NEWSポストセブン』2021年8月19日付記事)。

 そのコンセプトとは、「ファミリー」である。まずはタレントにとってのファミリー意識がある。デビュー前に所属するジャニーズJr.という集団で、その意識は培われる。またキャリアや年齢差にかかわりなく「〇〇くん」と呼び合う関係性は、その一端だ。むろんそれは、ジャニー喜多川が求めたものでもあった。

 しかし、それだけでは「ファミリー」は万全なものとはならない。もう一方で求められるのは、

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筆者

太田省一

太田省一(おおた・しょういち) 社会学者

1960年、富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビ、アイドル、歌謡曲、お笑いなどメディア、ポピュラー文化の諸分野をテーマにしながら、戦後日本社会とメディアの関係に新たな光を当てるべく執筆活動を行っている。著書に『紅白歌合戦と日本人』、『アイドル進化論――南沙織から初音ミク、AKB48まで』(いずれも筑摩書房)、『社会は笑う・増補版――ボケとツッコミの人間関係』、『中居正広という生き方』(いずれも青弓社)、『SMAPと平成ニッポン――不安の時代のエンターテインメント 』(光文社新書)、『ジャニーズの正体――エンターテインメントの戦後史』(双葉社)など。最新刊に『ニッポン男性アイドル史――一九六〇-二〇一〇年代』(近刊、青弓社)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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