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松下優也インタビュー(下)

現場に身を任せて創り上げる日本初演の『ジャック・ザ・リッパー』を!

橘涼香 演劇ライター


松下優也インタビュー(上)

人が演じる限り必ず隠しえないものがにじみ出る

──作品の魅力に楽曲の素晴らしさをあげていらっしゃいましたが、ご自身で歌われてみていかがですか?

 アンダーソンの場合は、起こる事件に関して歌っている曲と、パーソナルな感情を歌っている曲がハッキリ分かれているので、そのテイストの違いは意識しますね。自分の感情によってどう聞こえるかな?ということもあるので、そこも追及しています。

──また共演者の方々も本当に豪華ですが、お稽古場ではいかがですか?

 とても楽しいです。こういう状況下なので個人的に話したりはほとんど出来ないのですが、皆様がとても面白いですし、稽古場の居心地はすごくいいなぁと思います。

松下優也=岩田えり 撮影拡大松下優也=岩田えり 撮影

──関わる方々で、特に刺激を感じる方などは?

 たくさんいらっしゃいますが、お一人を挙げるとするならば堂珍(嘉邦)さんですね。僕はCHEMISTRYの大ファンで、楽曲を聞き続けてきたので、堂珍さんがいまここで歌っている!に感激します。特に僕も元々は音楽からはじまって、いま俳優としても活動していますが、堂珍さんもCHEMISTRY、アーティストとして活動しながらミュージカルにも出演されているので、そういう話を殊更した訳ではないですが、感じるものは多いです。特に堂珍さんがジャックとして歌われているミュージカルナンバーのなかにも、「あ、これは堂珍さんのリズム感だ!」と感じるので、素晴らしいな、素敵だなと思いますね。お芝居って演じるキャラクターに近づくことももちろん大切なのですが、人が演じる限りその人の隠しえないものが必ずにじみ出るものですから。お芝居という人が演じることが魅力的なのはつまりそういうことなのかなと思うので、和樹くんのジャックももちろんですけれども、堂珍さんのジャックを見ていて、感じるところがたくさんあります。ただ僕は堂珍さんのジャックとは同じ舞台に立てないんですけどね!(笑)。

松下優也=岩田えり 撮影拡大松下優也=岩田えり 撮影

──あ、今回の組み合わせはそうですね!でもまた新たな組み合わせの舞台もいずれ実現するかも知れませんし、楽しみは尽きませんが、いまお話くださったアーティストとしての活動と、俳優としての活動でそれぞれに歌われる時の違いはあるものですか?

 僕はあまり考えないようにはしています。ただ、ミュージカルは芝居でその音楽を引き出さなければいけなかったり、メロディーそのものに意味がある、感情を伝えるために音楽ができているので、そこは意識します。その上で、アーティストとして純粋に音楽をお届けする時のノリが加味された方がいいのかなというところもあるので、そこはあくまでも演出家と相談しつつですけれども、最終的にどう歌っていくかを詰めていくところもありますね。

◆公演情報◆
ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』
東京:2021年9月9日(木)~29日(水) 日生劇場
大阪:2021年10月8日(金)~10日(日) フェニーチェ堺 大ホール
ホームページ
公式Twitter
公式Instagram
[スタッフ]
作曲:Vaso Patejdl
作詞:E duard Krecmar
脚本:Ivan Hejna
演出:白井晃

[出演]
ダニエル:木村達成・小野賢章(Wキャスト)
アンダーソン:加藤和樹・松下優也(Wキャスト)
ジャック:加藤和樹・堂珍嘉邦(Wキャスト)
グロリア: May’n
ポリー:エリアンナ
モンロー:田代万里生
朝隈濯朗 天野勝仁 伊佐旺起 石井雅登 齋藤桐人 常川藍里 水野栄治 りんたろう
碓井菜央 岡本華奈 熊澤沙穂 香月彩里 菅谷真理恵 ダンドイ舞莉花 永石千尋 橋本由希子

〈松下優也プロフィル〉
2008年にシングル「foolish foolish」でデビュー。2015年にX4結成(〜2020年3月)。音楽活動のほか俳優としてもドラマ・映画・舞台と多方面で活躍中。2020年、アーティストネーム「YOUYA」として音楽活動を再始動し、同年11月に1stシングル「Ghost」をリリースした。最近の主な舞台出演は、『ハウ・トゥー・サクシード』、『サンセット大通り』、『ロード・エルメロイII世の事件簿』、『黒白珠』、新感線☆RS『メタルマクベス』disc1、『Romale』、『暁のヨナ』、『花より男子』、『黒執事』シリーズなど。
★松下優也オフィシャルサイト

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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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