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劇団四季の「祈り」、困難乗り越え生きる力を

最新作『はじまりの樹の神話』東北公演への思い

吉田智誉樹 劇団四季(四季株式会社)代表取締役社長

 日本最大の演劇集団である劇団四季。コロナ禍で大きな打撃を受けましたが、その中でも歩みを止めず、「生きていることの喜び」を伝えようと全国で活動をしています。最新作が東北公演に旅立つのを前に、劇団の代表である吉田智誉樹さんが、いまの思いをつづります。

生まれたてのミュージカルが旅に出る

 この夏、劇団四季が創作したオリジナルミュージカルに、新たな仲間が加わりました。

 ファミリーミュージカル『はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~』です。

 生まれたての瑞々しいこの作品は、9月から全国ツアーに出発。9月18日(土)~10月8日(金)には、我々の10年越しの念願がかない、東北沿岸を中心とした地域で上演することとなりました。この場をお借りして、今回の東北公演に懸ける劇団四季の祈りをお伝えできればと思います。

拡大劇団四季『はじまりの樹の神話』=樋口隆宏撮影

 「劇団四季」と聞くと、海外生まれの華やかな大作ミュージカルを思い浮かべる方も多いかもしれません。けれども我々の劇団は、1953年に10人の学生たちが立ち上げた、ストレートプレイを専らにする小さな集団でした。

 フランス現代劇の上演から始まり、オリジナルの芝居や、1960年代後半からはミュージカルの創作にも大きな情熱を注いで68年。演劇を通じて「人生は素晴らしい、生きるに値する」という想いを届けることを願い、数多くの舞台を世に送り出してきました。

 おかげさまで幅広い世代の多くのお客様にご観劇いただき、今では日本各地に七つの専用劇場を有することができるまでに成長。しかし、劇団の原点にある「演劇に対して挑戦者で在りつづける姿勢」は、今なお私たちの演劇活動の根幹で息づき、様々な困難に直面するたびに、劇団員の心を奮い立たせてくれています。

『はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~』

 原作は、四半世紀以上読み継がれている児童文学「こそあどの森の物語」シリーズ(作・岡田淳)の第6巻。内気な少年スキッパーが大昔から来た少女ハシバミを助けたことをきっかけに、神話と現実が交差するファンタジー。2021年8月に東京・自由劇場で開幕。2022年春まで全国で公演する。

 脚本・歌詞:南圭一朗
    演出:山下純輝
    作曲:兼松衆
  音楽監督:清水恵介
  振り付け:松島勇気

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筆者

吉田智誉樹

吉田智誉樹(よしだ・ちよき) 劇団四季(四季株式会社)代表取締役社長

1964年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。87年、四季株式会社に入社、主に広報営業関連セクションを担当。2004年に執行役員広宣部長、08年に取締役広報宣伝担当に就任。14年6月から現職。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです