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高校演劇、制約乗り越えた全国大会【上】

2年ぶりのリアル開催、新たな才能発見も

工藤千夏 劇作家、演出家

制約を逆手にとった濃密な作品群

 地方大会を経て、全国大会へ出場した作品をみていこう。

 長野県立松本県ケ丘高校『忘れないよ、九官鳥』(作:日下部英司 顧問創作)は、長野県高校演劇連盟が提示した、

 〈いかなる場合も1メートル以上離れる〉
 〈向かい合って話す場合には2メートル以上離れる〉
 〈接触は禁止〉
 〈マスク・フェイスガード・アクリル板を使ってもこのルールは変更出来ない〉
 〈このルールが守られなかった出場校は失格〉

という、厳格過ぎるほど厳格なルールを見事に逆手に取り、きちんと向き合うことのできない他者との関係性を描いた作品である。

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筆者

工藤千夏

工藤千夏(くどう・ちなつ) 劇作家、演出家

ニューヨーク市立大学大学院演劇科修士課程修了。1992年「青年団」入団、2003年より演出部に所属し「うさぎ庵」を主宰。『真夜中の太陽』(原案・音楽:谷山浩子)は、15年から劇団民藝版が全国巡演。代表作『コーラないんですけど』の東京公演(ザ・スズナリ)が、19年4月、20年4月と相次いで、緊急事態宣言のため上演中止となった。青森市を拠点にする劇団「渡辺源四郎商店」のドラマターグ、日本劇作家協会高校演劇委員も務める。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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