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植田圭輔&田淵累生インタビュー(下)

『文豪ストレイドッグス 太宰、中也、十五歳』を舞台化

大原薫 演劇ライター

植田圭輔&田淵累生インタビュー(上)

相手の肉声を聞いて気づかされることが多かった

――『太宰、中也、十五歳』編の台本を読んで最初にどんな印象を受けたか、そして稽古が進んでみてその印象が変わったかどうか、教えてください。

田淵:おっ、話が深いところまで来ましたね(笑)。最初に台本を読ませていただいたときは、僕が想像していた太宰 治よりもっと若かったです。無邪気というか、青臭いというか。中也に対するいじりでも、子供らしさが出ている。もちろん太宰は頭が良いので、考えながら話しているのだと思いますが、言葉の一つひとつに意外と子供らしさが出ている印象を受けました。多分、アニメ版の印象とはちょっと違って、小説版に近いイメージの太宰 治になるんだろうと思います。

植田:アニメや小説で『文ステ』『太宰、中也、十五歳』を知ってくださっている方からすると、今回の舞台版は「より膨らみがある」と感じていただけるかもしれません。1本の舞台として上演するうえで描写がさらに膨らんでいると感じます。それに、いつも「すごいな」と思っている異能力の表現や中屋敷さんの演出が今回はさらに面白く、カッコよく、心地よく……、人間ならではの表現方法に仕上がっているなと思いました。今回は本読み稽古をしたときに「ああ、こういうふうになるんだ」「こういう展開になるんだ」と、相手の肉声を聞いて初めて気づかされることが多かった気がします。

植田圭輔(右)と田淵累生=中村嘉昭 撮影拡大植田圭輔(右)と田淵累生=中村嘉昭 撮影

――今回の『太宰、中也、十五歳』では、太宰と中也の関係性をどんなふうに描こうとしていますか。

植田:太宰と中也がポートマフィアに加入するまでが語られる物語で、二人は変化していく環境に必死にあがいています。そうした二人の様子を通して関係性が描かれていくのかなと僕は思っています。

――中也と太宰は互いを嫌悪していますが、演じられるお二人からはどのように感じられますか?

植田:いや、すごく嫌悪してますよ。

田淵:あははは。

植田:中也からしたら太宰は嫌なタイプの人間だと思いますね。自分のぐうの音も出ないような痛いところを突いてきたり、なんか何考えているかわからない感じだったり。多分すべてが気に入らないタイプの人間だと思う。だから何か太宰がきっかけで自分が変わったとか思われることもいやだし。でも、そういう二人が一つにならないと最強になれないというのが、この物語の面白いところかなと思いますね。

◆公演情報◆
『文豪ストレイドッグス 太宰、中也、十五歳』
東京:2021年10月5日(火)~12日(火) よみうり大手町ホール
大阪:2021年10月16日(土)~17日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール
東京:2021年10月21日(木)~24日(日) シアター1010 大ホール
公式サイト
公式Twitter
[スタッフ]
原作:TV アニメ「文豪ストレイドッグス」
脚本・演出:中屋敷法仁
協力:朝霧カフカ・春河35
[出演]
植田圭輔、田淵累生、加藤ひろたか、夢月せら、根本正勝、伊崎龍次郎、細貝 圭 ほか

〈植田圭輔プロフィル〉
大阪府出身。2007年に俳優デビュー。今後の出演舞台は、『トキワ荘のアオハル』『ワールドトリガー the Stage』ミュージカル『ヘタリア~The world is wonderful~』MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~WINTER~など。映画は『文豪ストレイドッグス BEAST』(2022年1月公開)、MANKAI MOVIE『A3!』~AUTMUN & WINTER~(2022年3月公開)に出演。日本モルック協会2021-22年間アンバサダーに就任。
うえちゃんネル
オフィシャルtwitter

〈田淵累生プロフィル〉
秋元康プロデュース・声優オーディション番組「キミモテロッジ」に出場し、勝ち抜いた五人で「ハイスクールチルドレン」を結成。2019年俳優デビュー。6月よりVOYZBOYとしての活動もスタートする。主な舞台出演作品は、『弱虫ペダル』SPARE BIKE篇~Heroes!!~、『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち、Rock Opera『R&J』、『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-など。11月に舞台『プレイタの傷』への出演が決まっている。
公式ホームページ
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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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