2021年10月05日
儀式もなし、一時金ももらいません、異例づくしと言われる流れになっている眞子さま、小室圭さんの結婚のお話。
9月になって、渦中の人である小室さんが一時帰国したのに伴って、その一挙一動がまたまた話題になっている。髪型がロングだとか、ポニーテールにしているとか、あのときは会釈をしなかったが、次のときは会釈したとか……。
なんでこんなに気になるのだろう? もちろんメディアが一挙一動を報じているからという堂々巡りな答えもなきにしもあらずだが、そもそもメディアは「人々が気になりそうなことをキャッチして」報じているという基本原則がある訳だから、やっぱり人々が気になっているから報じているのである。
私自身、皇室のニュースを普段から追いかけて見ているというほどの者ではないが、「それでも」このニュースが報じられれば「どれどれ……」と気になって「つい」見てしまう。
おそらく多くの国民がそんな感じではないかと思う。こと、この件については「つい」気になってしまう。そして、半年ほど前までは、このご結婚には税金を使って欲しくない……という意見がかなり多く見られていたが、それに対してお二人がお答えを出したにもかかわらず、やっぱりまだ一言二言言いたくなってしまうのだ。
眞子さまとしては、税金を使わない方法を選んでいるのに、どうして? と思われるかもしれない。だが結局、「結婚する」という方向に進んでいる限り、みんな「うーん」となってしまうのだ。
前回、論座でも「お家が大事という価値観が見え隠れする」ということは論じたが、特にこの価値観は、そのことが「自分事」になると、より一層強くなる。
眞子さま・小室圭さんの出した結論は、私たちの3つの価値観に見事応えた
例えば、もし、自分が嫌いな誰かの娘さん、あるいはそれほど縁もない人──要するに“赤の他人”ということだ──の娘さんの結婚だったらどうだろう。自分が嫌いな人、縁がそれほどない人の、ましてやその娘さんが誰と結婚しようと、正直「勝手にしたらいいんじゃない?」と思うのではないだろうか。
それでは、我が娘、あるいは我が孫娘の結婚相手となったらどうであろう。赤の他人の娘さんに抱くのとは全く違う感情がむくむくと沸き起こってきはしないだろうか。「その人、何歳? どこで知り合ったの? どんな仕事している人? で、親御さんは何している人? ご兄弟は?……」と当人はもとより、相手の親兄弟までも「どんな人か」知らないではいられなくなるだろう。
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」と日本国憲法第24条で定められていたとしても、「気になるものは気になる」というのが正直な気持ちだろう。
なぜか? 答えはシンプルだ。
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