「勝手にしたら」結婚と「自分事」の結婚

髪形から一挙一動まで注目されるようになった小室圭さん=2021年9月27日
前回、論座でも「お家が大事という価値観が見え隠れする」ということは論じたが、特にこの価値観は、そのことが「自分事」になると、より一層強くなる。
眞子さま・小室圭さんの出した結論は、私たちの3つの価値観に見事応えた
例えば、もし、自分が嫌いな誰かの娘さん、あるいはそれほど縁もない人──要するに“赤の他人”ということだ──の娘さんの結婚だったらどうだろう。自分が嫌いな人、縁がそれほどない人の、ましてやその娘さんが誰と結婚しようと、正直「勝手にしたらいいんじゃない?」と思うのではないだろうか。
それでは、我が娘、あるいは我が孫娘の結婚相手となったらどうであろう。赤の他人の娘さんに抱くのとは全く違う感情がむくむくと沸き起こってきはしないだろうか。「その人、何歳? どこで知り合ったの? どんな仕事している人? で、親御さんは何している人? ご兄弟は?……」と当人はもとより、相手の親兄弟までも「どんな人か」知らないではいられなくなるだろう。
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」と日本国憲法第24条で定められていたとしても、「気になるものは気になる」というのが正直な気持ちだろう。
なぜか? 答えはシンプルだ。
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