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「東映剣会」、日本の映画・ドラマを支え続ける殺陣技術集団の70年

ペリー荻野 時代劇研究家

 東映京都撮影所を中心に活動する殺陣技術集団「東映剣会」が10月17日に京都府立文化芸術会館で「東映剣会創立70周年記念公演」を開催する。

 東映剣会(通称・剣会)は、日本の映画、ドラマを語る上で欠かせない存在だ。

 東映京都撮影所のオープンセットは現在、「東映太秦映画村」として公開されているので、旅行などで訪れた方も多いと思う。映画『柳生一族の陰謀』や「水戸黄門」「大岡越前」「暴れん坊将軍」など時代劇シリーズは、ここで撮影されてきた。

 今もタイミングがあえば、撮影を見学できる。「本番です。お静かに」とスタッフに声をかけられ、緊張しながら、俳優の動きを見つめられるのは、映画村ならでのお楽しみ。私も30年近く、数えきれないほどここで取材をしてきた。厳しい残暑の中、年末に放送される「忠臣蔵」の雪の中の討ち入りシーン撮影のために冬仕様の衣装でじっと出番を待ったり、凍える真冬のナイト撮影で素足にわらじで立ち回りをこなす剣会の方たちを何度も見ている。

緊迫感あふれる殺陣の一場面を演じる東映剣会の役者たち=2021年9月、京都市右京区拡大緊迫感あふれる殺陣の一場面を演じる東映剣会の役者たち=2021年9月、京都市右京区

筆者

ペリー荻野

ペリー荻野(ぺりー・おぎの) 時代劇研究家

1962年、愛知県生まれ。大学在学中よりラジオパーソナリティを務め、コラムを書き始める。時代劇主題歌オムニバスCD「ちょんまげ天国」のプロデュースや、「チョンマゲ愛好女子部」を立ち上げるなど時代劇関連の企画も手がける。著書に『テレビの荒野を歩いた人たち』『バトル式歴史偉人伝』(ともに新潮社)など多数。『時代劇を見れば、日本史はかなり理解できる(仮)』(共著、徳間書店)が刊行予定

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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