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鼓童・池永レオ遼太郎インタビュー(下)

鼓童創立40周年記念公演第二弾でオーケストラと共演

大原薫 演劇ライター


鼓童・池永レオ遼太郎インタビュー(上)

鼓童は太鼓に対する固定概念を打ち破っている

――『いのち』の見どころは?

 『いのち』では、すべてが太鼓でなく、鼓童ができることを詰め込んでいます。6楽章ある中でそれぞれテーマが違って、たとえば太鼓を叩かないで笛で表現する楽章もありますし、鼓童の超絶的な技巧を見せようという気持ちで書いた楽章もあります。前衛的なものではなく、聞きやすく、どんな方でも楽しめる音楽になっていると思います。

池永レオ遼太郎=宮川舞子 撮影拡大池永レオ遼太郎=宮川舞子 撮影

――最近の鼓童の活動についてお伺いします。コロナ禍において、読売巨人軍とコラボして「新しい応援スタイル」を推奨するテーマソングを提供したり、オンラインによる「鼓童 太鼓の学校」を開催したりするなど積極的に活動されていますね。

 コロナ禍になってからはいろいろな活動の幅が増えて、みんながそれぞれの個性やアイディアを形にできて、面白い時期でした。これからはそれをいかに持続可能にしていくかが大切かなと思っています。ツアーもだんだん再開していく中で、「新しい試みはもうできません」と投げ出すのでなく、いかにサステイナブルにしていくか考えないといけない。

 メンバーは太鼓を叩くだけという考えは打ち破っていかないといけない時代になっていると思います。今は演奏者がいろいろなことをやる時代。もっと幅広くお客様に来ていただくためにも、メンバーがどう動くかが今後の鼓童の原動力になると思いますね。

――たとえば、以前開催された『初音ミク×鼓童』では観客層が大きく広がりましたね。

 そうですね。そういったことも今後も続けていきたいと思います。

――バーチャルアイドルの初音ミクという最先端の技術を駆使したものと鼓童との相性はいかがでしたか。

 最先端のものとの相性の良し悪しは多少あると思いますが、それを問題にしないのが鼓童。プロとしての責任だと思います。「太鼓だからこれはできないよね」と思われるのが一番悔しい。鼓童は太鼓に対する固定概念を打ち破っていると思うし、恐れずいろいろなことをやりたいと思っています。

◆公演情報◆
鼓童創立40周年 鼓童×東京交響楽団 『いのち』
2021年10月30日(土)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
公式ホームページ
演出:池永レオ遼太郎(鼓童)
指揮者:下野竜也
演奏:東京交響楽団、太鼓芸能集団 鼓童
※創立40周年ツアー第三弾
『鼓童ワン・アース・ツアー2021-2022〜童』日本ツアーを11月~12月に上演予定

〈池永レオ遼太郎プロフィル〉
幼少期よりクラシック音楽を学び、太鼓は大学1年生よりアメリカ、コーネル大学の学内活動で始める。2013年研修所へ入所。2016年より鼓童メンバーとなる。舞台では主に太鼓、笛を担当。旋律楽器も得意とし作曲や演出にも力を注ぐ。映像制作、SNS展開など幅広い分野でも活躍。ネイティブな英語を生かした海外オーディエンス向けの発信も積極的に行なっている。
公式ホームページ

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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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