「それ、全然興味ないんだけど」。そんな風に言う人も私の周りにいなくはないし、ネットの一つの論調でもあったりはするけれども、やはりそのニュースは「国民的関心事」だということが、如実に明らかになったここ数日だった。
「眞子さま」が「眞子さん」になられた、その日の夜のNHKニュース(21時)では、トップニュースの扱いで最初の10分を費やして報じていたし、翌朝、いつも立ち寄るコンビニで見かけた新聞はほぼ全て「眞子さん、小室圭さんご結婚」という大きな文字で一面が飾られていた。これらをもってしても、大事(おおごと)ではないとはもはや誰も言えないであろう。
10月26日の午前に宮内庁の職員が婚姻届を役所に提出して受理され、「眞子さま」から「眞子さん」になられた直後の会見、しかも4年前の会見以来のお二人揃った姿を目にするとあっては、見ずにいられない気持ちになる人が多いのは、この会見の動画が翌日には、170万を超す数になったことからも見てとれる。

「国民的関心事」となった記者会見に臨む眞子さんと小室圭さん=2021年10月26日、東京都内のホテル、代表撮影
会見全文
文書による質疑応答全文
どちらが口火を切られるのか、そしてそれぞれがどのような言葉を述べられるのか、皆固唾をのんで見守る中、最初に二人揃って「よろしくお願いします」とご挨拶された後、眞子さんからお話が始まった。お二人とも「シナリオ」のような手元の紙を見ながら、事前に準備された内容を間違いないように語っていた。それを伺う中で、やはりいくつかのモヤモヤした思いが沸き起こる。