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眞子さんの会見で、前田敦子さんの名言「私のことは嫌いでも…」を思い出す

元皇族の立場より「一人の人」として自分を優先する、という“決意”

矢部万紀子 コラムニスト

「一部の方」とは誰なのか?

「国民的関心事」となった記者会見に臨む眞子さん小室圭さん=2021年10月26日、東京都内のホテル、代表撮影拡大記者会見に臨む眞子さんと小室圭さん=2021年10月26日、東京都内のホテル、代表撮影

 この会見後、秋篠宮さまご夫妻が発表したコメントに「さまざまな困難なことがあったにもかかわらず、二人の考えが揺らぐことは一度もありませんでした」とあった。一時金辞退は眞子さんの考えだが、儀式なしの結婚に至ったのは、秋篠宮さまの考えだと伝えられている。親としてはつらい判断だったろうが、それでも「2人は気持ちを貫いた」という事実には慰められるはず。そんなことも思った。

 この日の小室さんの第一声は、「私は眞子さんを愛しております」だった。2021年4月、母親の「金銭トラブル」について説明する文書を公表したが、反響は決して芳しくはなかった。「眞子さまへの思いが伝わってこない」という批判もあった。28枚に及ぶ長い文章の中、眞子さんについては「私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」とあるだけだったからで、それを踏まえての「愛」の表明と理解した。

 また眞子さんが引き継いで、結婚へ至る道のりを語った。短くまとめるなら、眞子さんによる「私が主導した」という表明だった。「お母様の元婚約者への対応」「圭さんの留学」を例に挙げ、「私がお願いした」としたのだ。そしてここにも、不思議な文章があった。

 眞子さんは「本日まで、私が公に発言する機会は限られてきました。そのために生まれてしまった誤解もあったと思います」と述べ、こう続けた。

 「一部の方はご存じのように、婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした」

 突然の「一部の方」だった。圭さんが独断で動いていない、と知っていた「一部の方」とは誰だろう。心ある国民? 宮内庁職員? そうではないと思う。たぶん「両親」、そして「天皇、皇后両陛下」、さらには「上皇、上皇后両陛下」だと想像する。先述した「お気持ち」の最後にこうあったのだ。

 「私がこの文章を公表するに当たり、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下にご報告を申し上げました。天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております」

 これに対しては、自分の結婚したい気持ちに、天皇まで巻き込んだといった批判も招いた。だから、「天皇、皇后、上皇、上皇后」にはきちんと報告していたし、理解もしてくれていたと言いたいところを、「一部の方」としたのだろう。

 などと思いながら会見を見て、前田敦子さんの名台詞を思い出したのだ。自分の口からは天皇のことも

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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