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 「東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻」は日本で数少ないストップモーションアニメーション専門教育課程「立体領域」を有する。専任教授は『ニャッキ!』(1995年〜)、『HARBOR TALE ハーバーテイル』(2011年)を制作された伊藤有壱監督である。伊藤教授は、同専攻創設時から13年間で数多くのクリエイターを育成し、日本の近年のストップモーション再興に多大な貢献を果たされてきた。『PUI PUI モルカー』の見里朝希監督も『オイラはビル群』の秦俊子監督も伊藤教授のゼミ出身だ。

 日本におけるストップモーション教育の経緯からコロナ禍での大学院とアニメーション制作の現状、そして今後の展望から自身の最新の活動に至るまで、広範に語っていただいた。

伊藤有壱(いとう・ゆういち)
 東京都生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。1998年に有限会社I.TOONを設立、同取締役代表を務める。クレイ(粘土)を中心に様々な素材によるストップモーションアニメーションによって、CM・ミュージックビデオ・映画等を監督。日本アニメーション協会理事。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授。ASIFA JAPAN理事。
 代表作にNHKEテレのプチプチ・アニメ『ニャッキ!』(1995年〜)、花王ビオレuCM『ビオレママ』シリーズ(2000年~) 、世界初3Dハイビジョンクレイアニメーション作品『THE BOX』(2002年)、宇多田ヒカル『traveling』アニメーションパート(2001年)、平井堅MV『キミはともだち』(2004年)、ダスキン・ミスタードーナツ事業本部CM『ポン・デ・ライオン』シリーズ(2004年)、わかさ生活CM『ブルーベリーアイ』シリーズ(2005年~)、松竹110周年記念作品『ノラビッツ・ミニッツ』(2006年)、ネオクラフトアニメーション『HARBOR TALE ハーバーテイル』(2011年)など多数。

 2021年に『HARBOR TALE』10周年記念DVD付書籍『ハーバーテイルのすべて』出版のクラウドファンディングに取り組み、188%の資金を達成。書籍は12月10日に発売予定。12月3日より12日まで「ハーバーテイルのすべて展」が開催中。

I.TOON 公式サイト

『HARBOR TALE ハーバーテイル』(2011年)
監督/伊藤有壱
上映時間18分5秒
 横浜をモデルとした「港町Y」の建物の端から抜け出したひとかけらのレンガの冒険を描く。様々な素材を用いてストップモーションとデジタルを融合したネオクラフトアニメーションとして制作された。2012年、チェコのZLIN国際映画祭で最優秀アニメーション賞・観客賞、ASIAGRAPHで最優秀作品賞、2013年、シアトル国際児童映画祭で最優秀ショートアニメーション賞ほかを受賞。世界24カ国で上映された。2014年には続編『Blue Eyes─in HARBOR TALE─』が公開された。
「ハーバーテイルのすべて展 THE TALE OF HARBOR TALE」
会期 12月3日(金)〜12日(日) 入場無料
時間 11:00~18:00 ※トークイベント開催時は19:00まで
会場 横浜赤レンガ倉庫1号館2階、スペースA
主催 I.TOON Ltd.
特設サイト

『ハーバーテイル』劇場上映とトーク
シネマ・ジャック&ベティ(横浜市)
会期 12月10日(金)〜16日(木)

広い会場に撮影に使用されたパペット、セット、資料などがズラリと並ぶ拡大「ハーバーテイルのすべて展 THE TALE OF HARBOR TALE」の広い会場に、撮影に使用されたパペット、セット、資料などがズラリと並ぶ=横浜赤レンガ倉庫1号館2階、スペースA 撮影・筆者

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筆者

叶精二

叶精二(かのう・せいじ) 映像研究家、亜細亜大学・大正大学・女子美術大学・東京造形大学・東京工学院講師

映像研究家。亜細亜大学・大正大学・女子美術大学・東京造形大学・東京工学院講師。高畑勲・宮崎駿作品研究所代表。著書に『宮崎駿全書』(フィルムアート社)、「『アナと雪の女王』の光と影」(七つ森書館)、『日本のアニメーションを築いた人々 新版』(復刊ドットコム)、編著に『ルパン三世 PART1 絵コンテ集 「TV 1st series」秘蔵資料コレクション』(双葉社)、共著に『王と鳥 スタジオジブリの原点』(大月書店)、『マンガで探検! アニメーションのひみつ』(全3巻、大月書店)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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