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愛子さまの「両陛下をお助けしたい」所信と、小室眞子さんの人生と

矢部万紀子 コラムニスト

 天皇陛下と皇后雅子さまの長女愛子さまは12月5日、成年の行事に臨んだ。午後にはローブデコルテ姿で報道陣の前に立ち、「おめでとうございます」「ありがとうございます」というやりとりの後も、撮影は1分余り続いた。その間、カメラが追ったのはにこやかな愛子さま、そしてティアラだった。

 コロナ禍で国民生活に影響が出ていることを考慮し、ティアラの新調を見送ると宮内庁が明かしたのが11月16日。叔母にあたる黒田清子さんから借りるという説明は「素敵」「堅実」と世論の評価を得たわけだが、同時に「事情はわかるが、作っていただきたかった」といったコメントもワイドショーなどではされていた。

成年の行事に臨む天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2021年12月5日午後0時48分、皇居・宮殿西車寄20211205拡大成年の行事に臨む天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2021年12月5日、皇居・宮殿西車寄

 明るいことばかりでないのが、最近の社会と皇室だ。その点、ティアラは借用しても新調しても、華やかで明るい。だから、世の中が競うように盛り上げた。そんな気もしている。朝日新聞も行事を伝える記事(2021年12月6日朝刊)で、ティアラについての宮内庁の見解に触れた。「今後も、しばらく黒田さんのティアラを借りて儀式などに出るといい、同庁は『状況をみながら新調するかどうか検討していく』としている」そうで、ティアラはこれからも注目されることになりそうだ。


筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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