メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

愛子さまの「両陛下をお助けしたい」所信と、小室眞子さんの人生と

矢部万紀子 コラムニスト

愛子さまの文章に少しモヤモヤした理由

 さて、当の愛子さまだ。成年を迎えた女性皇族は記者会見をするのが恒例だが、それは学業が落ち着いた3月になるという。その代わり、誕生日の12月1日に宮内庁が「愛子内親王殿下ご成年にあたってのご感想」を公表した。「多くの学びに恵まれた色濃い歳月であったことを実感いたします」とした上で、多くの人々への感謝を綴る。そういう文章だった。

赤坂御所を出発する天皇、皇后両陛下と長女の愛子さま=2021年9月6日午後2時30分、代表撮影拡大赤坂御所を出発して皇居へ転居される天皇、皇后両陛下と愛子さま=2021年9月6日、代表撮影

 「今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします」に始まり、「成長を見守り、温かい声をお寄せいただいている国民の皆様」へ「厚く御礼申し上げます」と述べた。それから天皇皇后両陛下、次いで上皇上皇后両陛下への感謝の思い。最後にコロナ禍を案ずる気持ちを述べ、「また以前のように皆様とお会いし、お話しできるようになる日を楽しみにしております」と締めた。

 最初と最後に「国民ファースト」の姿勢を示す構成で、成年皇族としての所信表明はその間に挟まれていた。紹介してみる。

これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております。そして、日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います。

 読んで、少しモヤモヤした。この前日、11月30日は秋篠宮さまの56歳の誕生日で、事前に開かれた記者会見の内容が公表された。それは案の定というか当然というか、小室眞子さんの話題が多くを占めるもので、「公」である皇族と「私」である一個人の関係をどう考えるか。その問題が論じられていた。そして、その根本にある問題が、愛子さまの

・・・ログインして読む
(残り:約3018文字/本文:約4316文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

矢部万紀子の記事

もっと見る