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黒谷友香さんインタビュー(下)、舞台『あの子より、私。』出演

お客さまとの出会いは、舞台の醍醐味

中本千晶 演劇ジャーナリスト


黒谷友香さんインタビュー(上)

舞台でも映像でも、私自身はあまり変わらない

──黒谷さんに取材の機会があるというので、映画『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』を「深谷シネマ」で見てきました。ご出演を経て、感じられたこと、変わられたことはありますか?

 これまでも、東京大空襲を扱ったドラマなどにも出させていただいたことがありますが、戦争を取り扱っている作品に出演するときは、やはり責任を強く感じます。戦争を知らない世代の人たちは、その映像からイメージを持つわけですから。この作品のときも、いつもとは違う感覚がありましたね。

 撮影のときは地元長崎の方もとても協力的で、さまざまな人たちの力をお借りしながら語り継いでいかないといけない内容だと感じました。たとえば、学習素材のひとつとして学校で見せるとか、毎年8月が来たら必ず上演するとか、そういう映画になって欲しいと今でも思っています。

黒谷友香=宮川舞子 撮影拡大黒谷友香=宮川舞子 撮影

──黒谷さんは映像のお仕事もたくさんされているし、今回のように舞台もされますが、舞台と映像、演じ方はどのように違うのでしょう?

 その時に自分が持っているものを全部使って、作品の世界を作り上げていくのは、映像でも舞台でも変わらないです。大事なのは、作品の内容ですよね。その作品で何を伝えたいかを一生懸命考えて、表現し続ける。その積み重ねで今があって、お客さまとの出会いの機会になっていくわけですから、それは今後もずっと続けていきたいと思っています。

──そうすると、映像だから舞台だからという境目は黒谷さんの中ではない感じですか?

 もちろん、やっていることは全然違います。映像だと、色々なところに行ってシーンごとに撮影するので、全部撮り終わった後に見ると「ああ、こうなっていたんだ!」という発見がある。そういうことは舞台にはないですよね。逆に舞台では、お客さまの気持ちを考えるし感じるので、そこが大きく違うと思います。公演ごとのお客さまとの出会いは、舞台の醍醐味です。どちらもお客様に楽しんでいただきたいという気持ちは変わらないですね。

◆公演情報◆
『あの子より、私。』
東京:2022年1月15日(土)~1月27日(木)  よみうり大手町ホール
大阪:2022年2月5日(土)・2月6日(日) サンケイホールブリーゼ
公式ホームページ
公式Twitter
[スタッフ]
作・演出:岸本鮎佳
[出演]
黒谷友香、基俊介(IMPACTors/ジャニーズJr.)、遊井亮子、松岡依都美、しゅはまはるみ、古屋隆太、異儀田夏葉、村上穂乃佳、小林万里子
ピアニスト:高木里代子


〈黒谷友香プロフィル〉
雑誌「mcSister」の専属モデルを経て1995年に女優デビュー。以降、映画・ドラマ・舞台・CM・雑誌など幅広いジャンルで活動中。主な出演作品に映画『TANNKA短歌』、『極道の妻たちNeo』、NHK連続テレビ小説『カーネーション』、TX『トカゲの女警視庁特殊犯罪バイク班』シリーズ、舞台『熱海殺人事件』、『画狂人北斎』などがある。
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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『タカラヅカの解剖図館』(エクスナレッジ )、『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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