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龍真咲、林はるか、林そよか取材会レポート、『はるかそよかの音楽に恋して meets 龍真咲』

ボーカル×チェロ×ピアノが奏でるコンサート

米満ゆうこ フリーライター


 元宝塚歌劇団月組トップスター龍真咲が、クラシック奏者の林はるか、そよか姉妹と共演するコンサート『はるかそよかの音楽に恋して meets 龍真咲』が、2月19日(土)、サンケイホールブリーゼで開かれる。公演に先立ち、出演者の3人が大阪市内で取材会を開き、コンサートにかける思いを話した。

1年9か月ぶりにまた歌いたい

左から、林そよか、林はるか、龍真咲拡大左から、林そよか、林はるか、龍真咲

――龍さんは、林はるかさん、そよかさん姉妹の演奏を聴いて、久しぶりに歌いたいと思ったそうですね。

龍真咲(以下、龍):私は1年半ぐらい活動をお休みしていたんですが、昨年9月に箕面市に新しくできた箕面市立文化芸能劇場のこけら落とし公演に、はるかさん、そよかさんが演奏されるので聴きに行ったんです。この2年間、色んなことがあった世の中でしたが、演奏を聴いて、自分の中で何か浄化された感じがして。これまでは演者側の気持ちで見ていたんですが、やっと客席で落ち着いて、お客さん側として見られるようになりました。お二人の演奏に感動し、1年9か月ぶりに、また歌いたいという気持ちが沸々とわいてきました。

 2001年に宝塚で初舞台を踏み、今年で20周年を迎えたんです。素直に歌いたいと思った時が今なのかなと。「新しいクラシックコンサートのカタチ」というキャッチフレーズが付いていますので、一味違ったものを作っていきたいと思っています。

林はるか(以下、はるか):龍さんに演奏を聴いていただいて、ご一緒する機会ができて、いまだに信じられない気持ちでうれしいです。私自身はチェロをずっと演奏してきましたが、チェロをあまりご存じない方や、オーケストラの中でも伴奏の楽器として知る方が多いと思います。今回のコンサートを通じて、チェロの色んな音色や演奏方法を知ってもらいたいです。3人でこれからどういう音楽を作っていくかワクワクしている状態です。

林そよか(以下、そよか):私は作曲家、ピアニストとして活動をしていますが、作曲家を目指したきっかけが宝塚との出会いなんです。中学2年生の時に初めて宝塚を観劇して、宝塚に出たいと憧れたことがありました。でも、歌も踊りもやったことがなかったので、私が舞台にかかわれるとしたら音楽だと。そこから作曲家として今まで頑張ってきました。昨年9月の私たちのコンサートに龍さんがいらっしゃると聞いた時は、本当にびっくりしました。舞台上でも「この中に龍さんがいるのかな」とすごくドキドキしていて、客席をじっくり見ることもできないぐらい緊張していました(笑)。今、横にいらっしゃってご一緒できるなんて夢のようです。本当に宝塚が大好きで今日まで生きてきましたので、光栄です。

 今回、1部は私と姉で、一度はどこかで耳にしたことがある有名なクラシックの曲をチェロとピアノのアレンジでお届けします。2部ではシンプルな形ではありますが、チェロ、ピアノ、ボーカルのそれぞれの良さ、龍さんの素晴らしい歌声を壮大なオーケストラのように奏でられたらいいなと思っています。2部では私の作曲家としての持ち味を聴いてもらえるような即興演奏のコーナーも設けて、会場の皆さまからいただいたお題を元に即興演奏をしたいと思います。

クラシックから宝塚のナンバーまで“耳福”を

龍真咲拡大龍真咲

――第2部は名曲から宝塚のナンバーまで「珠玉の5曲」だそうですが、具体的には?

:詳しくは当日までのお楽しみです。ピアノではライブをしたことはあるんですが、ピアノとチェロとボーカルでのライブは初体験です。クラシックはマイクを通すのではなく、その楽器がどういう音を奏でるかです。私の声もおこがましいですが、一つの楽器と例えた時にどういう三重奏を奏でられるか。そこをメインに考えて、歌いたい曲をお二人にリクエストしました。宝塚で主演を務めていた時の曲もいくつか入っています。悩みに悩んだ究極の5曲です。聴き心地のいい、“耳福”を表現できればと思います。

――龍さんは、この公演をきっかけに、再度、色んな活動をしたいという思いはあるのですか。

:今、日本とモナコの両方に住んでいて、1年の半分はモナコにいる状況です。ファンの方も待っていてくださるし、時期的なタイミングを相談した上で、色んなことができればと。宝塚時代はトップスターは究極のスターみたいな感じだったと思うのですが、もう少しファンの方に近寄って、イベントや、色んなことができるコミュニケーションを取っていきたいです。

林はるか(右)と林そよか拡大林はるか(右)と林そよか

――はるかさんは「鉄子」で、今回、「鉄子」としての演奏も披露されるそうですね。

はるか:日本全国を演奏活動で回っているので、色んな鉄道に乗る機会があって好きになりました。鉄道の駅のメロディや車内のメロディは、クラシックも含め、色んな音楽が使われているんです。新今宮ではドヴォルザークの「新世界」が流れています。ドヴォルザークも実は鉄道ファンだったそうです(笑)。コンサートでは、そんなお話もできればいいなと思います。

――そよかさんは、今回のコンサートに向けて、編曲がとても大変だそうですね。

そよか:新編曲で書き下ろしします。1部はショパン・メドレーや、リストの「ラ・カンパネラ」など、ピアノ曲として有名な楽曲をピアノとチェロでやるとどうなるかという試みです。2部では私自身も大好きな曲を3人のために新編曲している最中です。

:チェロとピアノとボーカルで、シンプルになればなるほど、自分たちの生身の姿がさらけ出されるので緊張しますね。でも、生身をさらけ出せるいいタイミングなのかなと。ドキドキしますが、素晴らしい楽曲を期待しています。

20周年は継続していく自分へのエール

左から、林そよか、林はるか、龍真咲拡大左から、林そよか、林はるか、龍真咲

――龍さんは今、改めて宝塚のナンバーと向き合っていかがですか。

:宝塚にいる時は、個性が強いタカラジェンヌだったと自分では思い込んでいます(笑)。その時の楽曲を改めて聴いてみると、理想と現実の差があって。トップ時代だけではなく、2番手、3番手だった時のものを聞いてみたら、その頃のほうがていねいに歌っているんですよね。ちょっと反省もしつつ、トップ時代の曲のいいところや悪いところを分析しています。

――20周年を迎えて思うことはありますか。

:途中でやめる、足踏みするのは簡単。私にとっては継続していく自分へのエールとして今、この時を迎えたいなと。海外にいる時と日本にいる時のバランスが不定期で定まらないので、今後はタイミングを見て、観客のハートをしっかりとキャッチしていきたいです。歌にはメッセージが込められていると思います。宝塚時代に「歌詞を書いてみませんか」と言われて書いたことがあったんですが、短編の絵日記のようになってしまって、センスがないことを自覚しました(笑)。20周年を記念に自分のオリジナル曲を書いてみたいですね。

――龍さん作詞、そよかさん作曲はどうでしょう。

:いいですね!

そよか:ぜひ、喜んで!

◆公演情報◆
チェロ&ピアノ&ヴォーカル
『はるかそよかの音楽に恋してmeets龍真咲』
2022年2月19日(土) 14:00 サンケイホールブリーゼ
公式ホームページ

★ライブ配信情報★
『はるかそよかの音楽に恋してmeets龍真咲』ライブ配信(アーカイブ付)
・配信内容/トータル約2時間(変更となる場合があります)
舞台本番映像[1部50分 休憩20分 2部50分]
・視聴チケット価格/3,000円(税込)
・配信期間/2月19日(土)14:00~2月23日(水・祝)23:59まで
※視聴券発売はこちら:
https://eplus.jp/sf/detail/3531400002-P0030002?P4=001&P6=001&P1=1402
2月23日(水・水)21:00まで

[出演]
林はるか(チェロ&チェロの奏法講座)
林そよか(ピアノ&ピアノ即興演奏コーナー)
関純子(MC、カンテレアナウサー)
【スペシャル・ヴォーカルゲスト】
龍真咲( 元宝塚歌劇団月組トップスター)

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筆者

米満ゆうこ

米満ゆうこ(よねみつ・ゆうこ) フリーライター

 ブロードウェイでミュージカルを見たのをきっかけに演劇に開眼。国内外の舞台を中心に、音楽、映画などの記事を執筆している。ブロードウェイの観劇歴は25年以上にわたり、〝心の師〟であるアメリカの劇作家トニー・クシュナーや、演出家マイケル・メイヤー、スーザン・ストローマンらを追っかけて現地でも取材をしている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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