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【公演評】雪組『Sweet Little Rock 'n' Roll』

弾ける若さとダイナミックなダンスで縣千がバウホール初主演

さかせがわ猫丸 フリーライター


 雪組公演、バウ・ミュージカル・プレイ『Sweet Little Rock 'n' Roll』が、1月14日、宝塚バウホールで初日を迎えました。

 1985年に月組で上演されたこの作品は、シェイクスピアの『から騒ぎ』をベースにした青春ミュージカルで、演出担当の中村暁先生デビュー作。今回は題名も『スウィート・リトル・ロックンロール』から『Sweet Little Rock 'n' Roll』と英語表記に変え、2022年度版として大きくリメイクされています。

 主演を務めるのは、ダイナミックなダンスが魅力の101期生、縣千さんです。2021年バウホール公演『ほんものの魔法使』ではモプシーなる“犬”役を演じ、同年大劇場公演『CITY HUNTER』では海坊主役で皆を驚かせるなど、幅広い役柄でお客様を魅了しながら着実に力を蓄えてきました。元気いっぱい、若さ弾ける縣さんが、いよいよバウホール初主演に挑みます。(以下、ネタバレがあります)

陽なオーラがまぶしい縣

『Sweet Little Rock 'n' Roll』公演から、縣千=岸隆子 撮影拡大『Sweet Little Rock 'n' Roll』公演から、縣千=岸隆子 撮影

 ――1950年代のアメリカ。リールハイスクールに田舎町からビリー(縣)が転校してきた。クールでいかした男をきどるビリーに、気が強いクラスメイトのシンディー(夢白あや)は猛反発し、顔を合わせれば喧嘩ばかりするようになる。そんな2人の様子を見ていたフットボール部のコーチ・フレディ(真那春人)は、実はお似合いのカップルなのでは?と考え出す。

 アメリカのハイスクールらしく、ファッションもみどころで、男子はリーゼントに革ジャンやスタジャン。女子は下にパニエを重ねたようなふんわりスカートが可愛い。ロックンロールに合わせて男女が飛び跳ねる場面には、思わず一緒に踊りだしたくなってしまいそう。

 縣さんはそんな世界観にもバッチリはまったルックスで、長い脚に履きこなされたデニムが映えます。男役としての色気も身について、とびきりの“イイ男”。ビリーは若さゆえの気取りが目立ちながらも、根は真面目そうなところが愛らしくもあり、女子生徒たちはこのハンサムな転校生に大盛り上がりです。

 登場からスター独特のオーラを放つ縣さん。明るさ全開の陽な雰囲気も相まって、真ん中にふさわしい説得力を感じます。異色で可愛いワンちゃんや、いかつい海坊主を経て、より一層、二枚目役がまぶしく見えるかも!

◆公演情報◆
『Sweet Little Rock 'n' Roll』
2022年1月14日(金)~1月25日(火)  宝塚バウホール
[スタッフ]
脚本・演出/中村 暁

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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