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藤井フミヤインタビュー(上)、コンサートツアー『十音楽団』で演出・脚本も

“一人芝居の舞台”と“演奏”を融合させたコンサート

真名子陽子 ライター、エディター


 現在、『藤井フミヤ コンサートツアー 2021-2022 十音楽団(とおんがくだん)』を開催中の藤井フミヤさん。『十音楽団』は“一人芝居の舞台”と“演奏”を融合させたコンサートで、演出・脚本もフミヤさんが担います。2019年に開催し「フミヤ劇場」と話題を呼んだ人気公演で、第二弾となる今回のテーマは「青いレーベル」。ボーカルに、弦を含む9人の演奏家を加えた10人編成で、歌と言葉で舞台を紡ぎます。

 2月から2022年のツアーをスタートさせる藤井フミヤさんに話を聞きました。

コンサート中のMCを芝居にしたらどうか?

藤井フミヤ=久保秀臣 撮影拡大藤井フミヤ=久保秀臣 撮影

――現在ツアー中のコンサート『十音楽団』。“一人芝居の舞台”と“演奏”を融合させたとありますが、どのようなコンサートなんでしょうか?

 十の音と書きますので、僕のボーカルを含めて10人で演奏しています。ドラムレスのバンド編成に弦カルテットが入って、全体的なサウンドはクラシカルな感じですね。他のコンサートと違うのは、一人芝居をしながら間を歌でつないでいくという、そこが変わっているところです。一人芝居の舞台のようなコンサートです。

――2019年に初めてこの十音楽団を開催されましたが、当時、なぜ一人芝居を入れたコンサートをしようと思われたのですか?

 どっちが先だったかなぁ……バンドを決めたのが先なのか、内容が先なのか。その頃、フルオーケストラのコンサートをよくやっていて、それとはちょっと違う形のコンサートにしたいなと思っていて、でもこのアイデアはずっと持っていたんです。コンサートのMCを 100%決めているアーティストもいるんだけど、そのMCを芝居にしたらどうかと思って。昔、少し役者をやらせてもらっていたこともあるので、恥ずかしげもなくセリフが言えるっていうのもあってね。観客がどう思うかわからないけれどとりあえずやってみようと。で、やってみたらことのほか評判が良かったんです。

――「フミヤ劇場」という名前がついたそうですね。

 そう、チケットも完売してね。これまでいろんなパターンのコンサートをしてきていますが、そのコンテンツのひとつとして『十音楽団』があってもいいかなとなり、今回、同じメンバーを集めて第二弾をやってみようと。

自分のためにある舞台だと共感してもらう

藤井フミヤ=久保秀臣 撮影拡大藤井フミヤ=久保秀臣 撮影

――今回、フミヤさんご自身が脚本・演出をされていますが、通常のコンサートと違う創り方だったのでは?

 リハーサルの時からセリフを入れて、このタイミングで音が欲しいとか、もうちょっとイントロを延ばしてほしいとか、そういうことをリハーサルからやりました。照明は基本お任せなんですけど、ここはこういう感じで、ってディスカッションをしながら創り上げました。主要なスタッフは今回で2回目なので、割とスムーズにいきましたね。

――脚本も書かれて演出もされて、そういったアイデアはどこから生まれるんでしょうか?

 あくまでコンサートなので、曲に入りやすいようにセリフを入れてあるんだけど、根本的なストーリーはないんですよね。ただ全体の流れはあって、お客様の過去や現在、そして未来の人生に絡んで、自分自身のためにある舞台だと共感してもらう、させることを一番大切にしました。

――置き所はお客様自身の共感。

 そう、置き所はそこで、必ずその人の人生にリンクするという創り方をしています。

――自分の人生を振り返る時間になりそうです。

 ファンの方は曲をほとんど知っているのでより入りやすいと思う、自分の過去も含めて。芝居仕立てでセリフから曲へ入っていきますし、歌詞がちゃんと聞こえるように全体の音量も調整しています。歌詞もセリフやストーリーになっているので、知らない曲でも意外と入りやすいんじゃないかなと思う。

◆公演情報◆
『藤井フミヤ コンサートツアー 2021-2022 十音楽団』
4月まで全国ツアーを開催中。日程は公式ホームページで。
公式ホームページ


【十音楽団 / MEMBERS】
藤井フミヤ(Vocal)/有賀啓雄(Bass)/田口慎二(Guitar)/
岸田勇気(Piano)/藤井珠緒(Percussion)/吉田翔平(Violin)/
藤家泉子(Violin)/清田桂子(Viola)/林田順平(Cello)/
かわ島崇文(Sax,flute)

〈藤井フミヤプロフィル〉
1983年 チェッカーズとしてデビュー。1993年以降、ソロアーティストとして活動。デビュー35周年の2018年にはファン投票による全100曲を収録したベストアルバム「FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST “25/35” L盤&R盤」をリリース。2020年、F-BLOODとしての活動も3年振りに再開し、4月にニューアルバム「Positive」をリリース。11月から開催した全国ツアー『FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2020-2021 “ACTION” 』では、チェッカーズ初期の代表曲も披露している。2021年11月から2022年4月にかけて「藤井フミヤ CONCERT TOUR 2021〜2022 十音楽団」を全国にて開催中。
★公式ホームページ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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