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藤井フミヤインタビュー(下)、コンサートツアー『十音楽団』で演出・脚本も

“一人芝居の舞台”と“演奏”を融合させたコンサート

真名子陽子 ライター、エディター


藤井フミヤインタビュー(上)

人って生まれてから死ぬまで青に包まれて生きてる

藤井フミヤ=久保秀臣 撮影拡大藤井フミヤ=久保秀臣 撮影

――今回「青いレーベル」と言うタイトルです。なぜこのテーマにしたのでしょう?

 基本的なコンセプトとして、心の中で消えない音楽ってあるじゃないですか?いつまでも、ひょっとしたら死ぬまで。その「心の中で消えない曲が入っているレコード」というテーマで、そのレコードにはアーティストの名前も曲のタイトルも何も書かれていなくて大切に仕舞われていた。何が入ってるんだろうね、一緒に聞いてみようよ、っていうのがコンセプトです。

――色はなぜ青なんですか?

 人って生まれてから死ぬまで青に包まれて生きてるじゃないですか?空とか海とか、逃れられようのない青。常に青と一緒に暮らしている。だから色で表現したら青になった。今回の大きなテーマが人生なんですよね、だから青。赤だとちょっと攻撃的になっちゃうしね。

変わったコンサートですよね、自分で言うのもなんだけど

藤井フミヤ=久保秀臣 撮影拡大藤井フミヤ=久保秀臣 撮影

――第2弾として新たに選曲も一からされたそうですね。

 曲はねぇ、死ぬほどあるんですよ(笑)、ソロになって30年だし、チェッカーズ時代の歌もあるしね。

――チェッカーズの曲も入っているんですね。

 もちろん。今回はクラシックの曲も2曲、日本語の歌詞で歌ってます。変わったコンサートですよね、自分で言うのもなんだけど。始まるとすーーっとあっという間に終わってしまう2時間。映画を1本見るような感じですね。

――なるほど。選曲は難しかったですか?

 セットリストだけでも盛り上がるようになっているし、それをさらにセリフで盛り上がるようにしています。懐かしい曲からクラシック、あとね、やらなきゃいけない曲ってあるんですよ、アーティストとして歌わないといけない曲。この2曲は入れないと怒られるなぁっていうのがあるんです(笑)。

――怒られるんですか!? それは聞かないほうが良いですか……。

 全然、「TRUE LOVE」と「Another Orion」は入れなきゃいけないなと。これは歌わないと怒られちゃうんで。

――(笑)、要所要所に入れて。

 そう、要所要所にすーーっと入ってます、ストーリーの中にね。

音楽って昔から愛しかないんですよ

藤井フミヤ=久保秀臣 撮影拡大藤井フミヤ=久保秀臣 撮影

――なぜ、そんなに創作ができるんでしょうか?

 う~ん、歌は4分位だけど、本当は歌詞の何十倍も文字があるんですよね、短編小説みたいに。そこから切り落として切り落として4分の歌詞になる。歌だからいきなりAメロで殺人事件が起きるような奇抜さはないし、そんな歌を歌っても誰にも響かない。音楽って昔から愛しかないんですよ。モーツァルトやベートーベンの時代からずっと愛だから。

――愛だけで感動させるのが音楽。

 いろんなアートがあるけど、音楽が一番危険性がないんじゃないかな。今はポケットの中に何万曲も音楽が入る。やはり普遍的なものだと思う、音楽って。映画や小説は1度見たり読んだりしたら、よっぽどじゃない限りもう一度ってならないけれど、音楽は何度も聞くし、終いには自分で歌っちゃうし、何なら自分の歌かもって思っちゃう(笑)。

――(笑)、確かに歌ってしまいます!

 でしょ?そうなるとソフトもハードもいらなくなるよね。よく言うんですけど、「上を向いて歩こう」って歌えるでしょ?って。でもレコードやCDを持っているかといったらほとんど持っていないんですよね。ソフトもハードもいらない、究極のポップスです。あと、ティーンエイジャーの頃に聞いた音楽って忘れないじゃない?曲を聞いてその頃の自分に戻れたり、思い出したり、タイムマシンみたいな効果を持ってるじゃないかな、音楽って。

――本当に一瞬にして戻りますね。

 一瞬だよね、イントロだけで戻っちゃうもんね。

――はい。まさに青春時代の音楽はいろんな感情が蘇ります。

 10~20代の頃ってたくさん音楽を聞くんだよね。20代が1番聞くんじゃないかな、30代になると生活に追われて、40代になると子どもの世話に追われてね (笑)。アーティストも好きになるよね、20代の頃って。

藤井フミヤ=久保秀臣 撮影拡大藤井フミヤ=久保秀臣 撮影

――ファンの方の青春時代の記憶を呼び覚ますようなセットリストに?

 ファンしか知らないようなアルバムの曲も入れているし、10年ぶりに歌う歌もあえて入れてる。やっぱりファンあってのコンサートなので、まずみんなを喜ばせないとね。プラス初めてのお客様も退屈させないようにしないといけない。

◆公演情報◆
『藤井フミヤ コンサートツアー 2021-2022 十音楽団』
4月まで全国ツアーを開催中。日程は公式ホームページで。
公式ホームページ


【十音楽団 / MEMBERS】
藤井フミヤ(Vocal)/有賀啓雄(Bass)/田口慎二(Guitar)/
岸田勇気(Piano)/藤井珠緒(Percussion)/吉田翔平(Violin)/
藤家泉子(Violin)/清田桂子(Viola)/林田順平(Cello)/
かわ島崇文(Sax,flute)

〈藤井フミヤプロフィル〉
1983年 チェッカーズとしてデビュー。1993年以降、ソロアーティストとして活動。デビュー35周年の2018年にはファン投票による全100曲を収録したベストアルバム「FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST “25/35” L盤&R盤」をリリース。2020年、F-BLOODとしての活動も3年振りに再開し、4月にニューアルバム「Positive」をリリース。11月から開催した全国ツアー『FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2020-2021 “ACTION” 』では、チェッカーズ初期の代表曲も披露している。2021年11月から2022年4月にかけて「藤井フミヤ CONCERT TOUR 2021〜2022 十音楽団」を全国にて開催中。
★公式ホームページ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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