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『冬のライオン』に出演!水田航生インタビュー(下)

自分の家族を連想しさえする、人の愛が感じられる作品

橘涼香 演劇ライター


水田航生インタビュー(上)

演劇は本当に相乗効果なんだ

──共演者の皆さんも大変豪華な顔ぶれですが、お稽古を共にされていかがですか?

 佐々木蔵之介さんを筆頭に、本当に素敵な方々ばかりで!はじめにも言いましたが、面白いシーンは絶妙に笑えるようにやってくださって、惹きつける台詞の吸引力に、皆さんそれぞれの技術の高さや心の強さ、豊かを感じて、僕がこんなことを言うことがおこがましいほどの実績をお持ちの方々ですから本当に勉強になっています。蔵之介さんをはじめ、稽古場でも皆さんのお芝居に見入ってしまうのですが、やはり舞台上で絡むときにはその芝居を完璧に受け取って、キャッチボールをしていかなければならないので、自分の感覚を出し尽くして、スポンジを絞り切ったという感じにカラカラになっています(笑)。刺激をいただくばかりの稽古です。

水田航生=宮川舞子 撮影拡大水田航生=宮川舞子 撮影

──台詞の応酬が、どこに本音があるかわからないというものなので、日々の変化も大きいのでは?

 そうですね。日々皆さんがブラッシュアップされて高まっていく中で、昨日はまったく引っかからなかったところが、今日は引き金に、トリガーになるんだなというような発見の連続で、演劇は本当に相乗効果なんだと感じます。特にここから更に全体を深めていく段階に入っていくので、どう深化していくのかが楽しみです。

──その今の段階のお稽古のなかで、特に印象に残っているエピソードなどはありますか?

 ちょうど今日ファイト・コーディネイトの渥美博さんがいらしてくださったのですが、浅利陽介くんが台本から思っていた以上に動いているんだ!ということがわかりました。もう汗だくになっていて!この『冬のライオン』にそういうシーンがあるというのは、なかなか想像されていない方が多いかもしれないですが、そういう面からも結構色々なバリエーションと言うか、演劇としてのエンターテインメントが盛り込まれている作品だなと感じました。あとは、どら焼きですかね……。

水田航生=宮川舞子 撮影拡大水田航生=宮川舞子 撮影

──どら焼き!?

 蔵之介さんが連日差し入れてくださって!

──あぁ、はい!(笑)

 こういうご時世なので個包装で、みんなその場でではなくもらって帰っているのですが、本当に美味しくて!

──お身体ももちろんでしょうが、このお芝居だと脳もフル回転されているでしょうから、甘いものが欲しくなるだろうと思います。

 本当にもう蔵之介さんと(高畑)淳子さんは台詞量がすごいので!お二方共「こんなに入らない!」とおっしゃりながら、稽古場ではきっちりとやられていますが、やはり稽古が進めば進むほど、どうしても人間ですから疲れが出てくるので、そういう時、本当に糖分はいいので、僕も差し入れしようかなと思っています!

◆公演情報◆
『冬のライオン』
2022年2月26日(土)~3月15日(火) 東京芸術劇場 プレイハウス
公式ホームページ
[スタッフ]
作:ジェームズ・ゴールドマン
翻訳:小田島雄志
演出:森 新太郎
[出演]
佐々木蔵之介/葵 わかな、加藤和樹、水田航生、永島敬三、浅利陽介/高畑淳子


〈水田航生プロフィル〉
2005年、約5000人の応募者の中から第1回アミューズ王子様オーディションのグランプリを受賞。ミュージカル『テニスの王子様』をはじめ、舞台、ミュージカルを中心に活躍。近年の主な出演作は、『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー~The Pandemonium Rock Show~』、『The Last 5 Years』、『GHOST』、『東京原子核クラブ』、『Count Down My Life』。2022年5~6月にミュージカル『四月は君の嘘』に出演が決まっている。
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筆者

橘涼香

橘涼香(たちばな・すずか) 演劇ライター

埼玉県生まれ。音楽大学ピアノ専攻出身でピアノ講師を務めながら、幼い頃からどっぷりハマっていた演劇愛を書き綴ったレビュー投稿が採用されたのをきっかけに演劇ライターに。途中今はなきパレット文庫の新人賞に引っかかり、小説書きに方向転換するも鬱病を発症して頓挫。長いブランクを経て社会復帰できたのは一重に演劇が、ライブの素晴らしさが力をくれた故。今はそんなライブ全般の楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの方にお伝えしたい!との想いで公演レビュー、キャストインタビュー等を執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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