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勝村政信・高杉真宙インタビュー(上)、舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』

俳優の内幕を描く二人芝居、16年ぶりの再演

大原薫 演劇ライター


 『ライフ・イン・ザ・シアター』が16年ぶりに上演される。

 世代もキャリアも違う二人の俳優が、舞台上や楽屋裏、舞台袖や衣裳部屋など、劇場のあらゆる場面で交わす会話をオムニバス形式で描く。時に切なく、時にクスッと笑える二人芝居だ。1997年日本初演では石橋蓮司と堤真一、2005年の再演では市村正親と藤原竜也のコンビで上演された。今回の上演では劇団の看板俳優ロバートを勝村政信、新人俳優ジョンを高杉真宙が演じる。演出は千葉哲也が担当する。

 劇中で描かれる先輩後輩俳優の間柄を地で行くような勝村と高杉に話を聞いた。

この作品は俳優にとってはドキュメンタリー

勝村政信(左)と高杉真宙=中村嘉昭 撮影拡大勝村政信(左)と高杉真宙=中村嘉昭 撮影

――稽古はどのようにスタートしましたか?

勝村:いきなり立ち稽古から始まりましたね。先にリモートで本読み稽古を何回かやっていたので、稽古場に入ったらすぐに立ち稽古でした。

高杉:今は立ち稽古に入って3日目……3日目ですか!(驚く)

勝村:濃い3日だね。

高杉:濃密な時間を過ごしました。さっきも勝村さんとお話していたのですが、立ち稽古に入って少しずつキャラクターが見えてきた感じがします。

勝村政信=中村嘉昭 撮影拡大勝村政信=中村嘉昭 撮影

――劇団の看板俳優ロバートと劇団に入ってきたばかりの俳優ジョン。はじめのうちはロバートが芝居とはいかなるものかとジョンに語り、ジョンは素直に耳を傾けますが、ロバートがリードしていた二人の関係は徐々に変わっていきます。

高杉:台本に沿って稽古していくことで、二人の関係が逆転していく流れが見えてきました。

勝村:ロバートとジョンの二人が何年か経って、立場が変わっていくことが明確に描かれていますからね。基本的にこの作品は俳優にとってはドキュメンタリーですから。

高杉真宙=中村嘉昭 撮影拡大高杉真宙=中村嘉昭 撮影

――ドキュメンタリーですか。

勝村:そう。だから、僕と真宙くんがこの作品に関わって、どうアジャストしていくか。僕らも一緒にこれだけ長く芝居をするのは初めてですが、(演出の)千葉(哲也)さんが僕らの感情が行き過ぎているところは抑えたり、逆に足りないところはもっと出せるようにしたり、丁寧に手綱を使って引っ張っていってくださいますね。場面数がたくさんあるから(舞台)転換が多くて、今は混乱の極みだけど。

高杉:今は転換と台詞に追われていますね。通し稽古を重ねるにつれて、どんどん全体像がわかってくるんだと思います。

◆公演情報◆
『ライフ・イン・ザ・シアター』
東京:2022年3月3日(木)~3月13日(日) 新国立劇場小劇場
大阪:2022年3月19日(土)~3月21日(月・祝) サンケイホールブリーゼ
広島:2022年3月24日(木) 広島 JMSアステールプラザ大ホール
福岡:2022年3月26(土)~3月27日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
札幌:2022年4月2日(土)~4月3日(日) 道新ホール
金沢:2022年4月10日(日) 北國新聞 赤羽ホール
公式ホームページ
公式Twitter
[スタッフ]
脚本:デヴィッド・マメット
翻訳:小田島恒志
演出:千葉哲也
[出演]
ロバート:勝村政信/ジョン:高杉真宙


〈勝村政信プロフィル〉
ニナガワ・スタジオを経て1987年に劇団「第三舞台」に入団。以来1992年に退団するまで主要メンバーとして活躍する。現在では舞台以外にもテレビドラマや映画など数々の映像作品に出演。名バイプレイヤーとしても活躍の幅を広げる。近年の主な出演作に、『罪と罰』、『Defiled-ディファイルド-』など。
★公式ホームページ


〈高杉真宙プロフィル〉
2009年より俳優活動をスタート。映画「カルテット」(2012年)にて初主演を務める。映画「ぼんとリンちゃん」(2014年)にて第36回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞を受賞、映画「散歩する侵略者」(2017年にて第72回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞を受賞、2018年に主演した映画「笑顔の向こうに」では、第16回モナコ国際映画祭でエンジェルピースアワード最優秀作品賞を受賞した。近年ではジャンルに縛られず数多くの話題作に出演している。
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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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