玉川奈々福(たまがわ・ななふく) 浪曲師
横浜市生まれ。出版社の編集者だった94年、たまたま新聞で浪曲教室のお知らせを見て、三味線を習い始め、翌年、玉川福太郎に入門。01年に曲師から浪曲師に転じ、06年、玉川奈々福の名披露目をする。04年に師匠である福太郎の「徹底天保水滸伝」連続公演をプロデュースして大成功させて以来、数々の公演を企画し、浪曲の魅力を広めてきた。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
海の上の神社、「ご神体=人形」に思いをはせる
人形浄瑠璃の盛んな徳島県への旅に続き、島根県へ。益田市で歴史ある糸操り人形芝居と出会います。徳島の旅の様子はこちら。
2月22日。羽田を飛び立った飛行機は、午前中のうちに萩・石見空港に到着しました。
目的地は、益田市の島根県芸術文化センター グラントワ。
公演は翌23日。前日に乗りこんだのは、益田市に伝わる「益田糸操り人形」の稽古場を見学させてもらうためでした。
まずは、翌日の公演場所であるグラントワへ向かい、現地の舞台の設営や、当日の流れなどの打ち合わせ。お昼ご飯を食べたあと、糸操りの稽古場……に行くにはちょと早い。
「人形」と、七福神の「恵比寿」には深い、ふか~いつながりがあります。
それを話しはじめると、とっても長くなっちゃうので、深いつながりがある、ということだけ申し上げておいて、つまりは、人形浄瑠璃のある益田にも、恵比寿神社があるんじゃないかと思って地図を見ると……あった!
「衣毘須神社」と、文字が違うけれど(こっちの文字のほうがずっと怪しげ……)、同じ発音の神社が、なんと、海の上にあるではないですか!
……え? 海の上に???
ここ、行きたい!
グラントワの担当の方にお願いして、車を走らせてもらいました。
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