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創立100周年のOSK日本歌劇団は、宝塚歌劇団とどう違うのか

記念公演『レビュー 春のおどり』の見どころはここ!

青木るえか エッセイスト

 OSK日本歌劇団(以下OSK)は今年で劇団創立100周年である。

 商業劇団が100年続く。けっこうすごいと思いませんか。

 2月には、劇団発祥の地である「大阪松竹座」で、OSK日本歌劇団創立100周年記念公演『レビュー 春のおどり』が上演された。この公演については、朝日新聞でも公演評や、OSK100周年企画記事などが出てるのだが、これが大阪本社版掲載記事で東京の人の目にはなかなか触れない。地方発の文化は、地方で消費されて終わってしまうのをどうにかしたいものだ(朝日新聞デジタル版には長文の公演評を私が書きましたので有料版ですがリンクを貼っておきます)。

「100周年「春のおどり」開幕 青木るえかの見たOSKの新しい姿」

 しかし。この『春のおどり』、3月25日(金)から27日(日)まで、3日間ではありますが、東京・新橋演舞場に所を変えて上演されるのです! 

=撮影・久保昌美拡大ラテン・スター楊琳(トップスター)=撮影・久保昌美

 そこでひとつ、OSKに馴染みのない関東の人に向けて、「ちょっと面白そう、見に行ってみようか」と思ってもらうためにこの記事を書いてみる。

 もちろん東京の人だけでなく北海道でも九州からでも見に来てほしい。大丈夫、まだチケットは取れます!(文末に詳細有り)

=撮影・松下るみ拡大1月30日に行われた「OSK創立100周年記念式典」での桐生麻耶(左)と楊琳=撮影・松下るみ
 『春のおどり』は、「おどり」というぐらいで、芝居やミュージカルではない。第一部が日舞で第二部が洋舞。洋楽で歌って踊る。ストーリーがない。「楽しい」「美しい」「どきどきする」「泣かせる」「笑える」……あらゆる場面が次から次へと出てくる。客のほうは「ただ、目の前に出てきたものを、おおー、すごい! と楽しむ」。そんな「レビューショー」だ。

 今、大きな劇場でこういう形式の公演というのは実はすごく珍しい。芝居やミュージカルか、あるいはコンサートがほとんどだ。

 OSKにとって『春のおどり』がもっとも重要な、大きな公演であるが、それは「何も考えずに楽しめるエンターテイメント」としての「レビューショー」を伝統として、その楽しさを広め、後世に伝えていこうという強い意志なのである。

 では、その記念すべき100周年の『春のおどり』、見どころはどこか。何を見ればいいのか。

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筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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