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ウィル・スミス平手打ちが全世界に中継した「マッチョ、ノーサンキュー」

矢部万紀子 コラムニスト

ウィル&クリス、どっちの男性もおバカ

/Shutterstock.com拡大コメディアンのクリス・ロック氏 Greg Jannacone/Shutterstock.com

 確かに、同賞の主催団体・米映画芸術科学アカデミーの対応もそうだ。日本なら「両者から事情聴取」となりそうだが、専らウィル氏が対象で「4月の理事会であらゆる懲戒処分を行うことができる」と表明(3月30日)、クリス氏は「ウィル氏を刑事告訴しない」という位置にいる。ウィル氏自らが同会の退会を表明した(4月1日)のも、アメリカ的ということなのだろう。

 一方、日本では「妻のため」のウィル氏を擁護するだけでなく、「病気を揶揄したクリス氏は不問なのか」といった声も多いようだ。この問題を取り上げた4月3日放送の「ワイドナショー」でも、そういった反応を紹介していた。コメンテーターの武田鉄矢氏は、合戦や斬り合いシーンのある大河ドラマが日曜午後8時に放送されているという話をし、「好きだよね、日本人は(織田)信長とか」と言っていた。「暴力」を「情」で読み解く国民性の指摘だったろう。

 ただしアメリカとて一枚岩ではなく、

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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長をつとめた後、退社、フリーランスに。著書に『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)、『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』(ちくま新書)。最新刊に『雅子さまの笑顔――生きづらさを超えて』(幻冬舎新書)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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